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No.426----10/30

リサイクルを考えていく小売の時代が来た
(3R・リサイクル推進月間記念フォーラム)

No.426

10月23日、「2006年3R・リサイクル推進月間記念フォーラム」が東京・神田錦町の学士会館で実施された。「共に創る容器包装3R新時代−生活者・小売店から拡がる連携・協働」がサブテーマ。流通業界からはイオンと西友の2社が講演を行った。参加者は流通業界からメーカー、行政、生活者など総勢150人。主宰したNPO法人、持続可能な社会をつくる元気ネットではフォーラムを継続化していくという。


環境問題がキーワードとなっている時代。生活していく上で発生するゴミを減らすため、リデュース・リユース・リサイクルの3R運動が叫ばれるようになった。問題は簡単明瞭で、誰もがその観点から異論を唱えることはないだろう。だが、生活者の意識にはバラつきがあるのが現実だ。リサイクル意識が高い人は積極的に生活の上で実践し、そうでない多くの人は無関心に近い。


●昔に比べればリサイクルへの関心は随分と高くなっている。「ロハス志向の拡がりなど、若い人の中には環境に対する考え方が変わってきている」と西友の小林珠江執行役SVP・CSR推進室担当。しかし、まだ生活者の意識統一はほど遠く、「不特定多数のお客様を対象としている流通チェーンは、ここ数年でそれほど進化していない」(同氏)。


●来年1月から試験的にサミットがレジ袋の有料化に踏み切る。実施したことで客数が減ってしまえば、営利事業を営むスーパーが回避するのは当然だ。小売団体ではレジ袋の有料化を法律化するよう政府に要望したが、実現しなかったという経緯がある。


●「イオンはマイバッグ2,000万計画を推進するため、レジ袋を使わない買物スタイルを提案している。昨年、マイバッグ持参者にトップバリュ商品との交換が可能となるポイントを発行して買物袋持参率を前年比6ポイント増の15%としたが、上限は20%までだろう。50%にするためにはレジ袋の有料化しかない。京都・東山二条店での実験を成功させなくてはいけない」とイオン上山静一環境・社会貢献部長。一方、「レジ袋の有料化は一つの手段だが、それ以外の方法はないのか。ある店舗で30のアイデアを使って実験し、50%の削減を目指す」と西友小林執行役は語る。


今週の目次

SJ新店レポート


フーズエンターテイメントを旗印に掲げた都市型SM
Odakyu OX成城店


ターミナル再生担う新SC「スパナカ」の中身とは?
イオン大日SC


ハックドラッグと初のNSCを形成
キミサワ沼津カタクラパーク店


流通大潮流を読む 8

共通端末機の開発が起爆剤になる可能性大


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論33 小澤信夫

人間的魅力、人望力について


今週の業界トピックス

イオン ダイエーの小売パートナーに内定
マルヨシセンター 非接触型ICカード決済を導入


06秋の日本酒拡販特集 売上伸びるスーパーが味方
うまい本醸造と純米酒に全精力で勝負すべき秋
本当のうまさを訴求提案しないと日本酒の未来はなくなる


メーカー情報

コイズミ照明 SM向け照明器具の内覧会を全国各地で開催

寺岡精工 外食のホスピタリティサービスに本格参入


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

3・4・5の原則と個店対応、頑固と柔軟がポイント


新商品の開発と導入 コスモ食品の直火焼カレールー

ベジタリアンにお勧めの黒五カレー


復権に向け戦う日本酒 日本盛の戦略

07年問題対策にカギ握る健康路線をさらに強化


環境問題あれこれ 唐沢晴美 環境アドバイザー

毒を売る人


企業動向

昭和産業 2006年歳暮ギフトは目標101%と発表


食品マーケティング

菱食 常温・低温食品流通の一本化

アクリフーズ 北海道のほくれい(株)を吸収合併

東洋水産 家庭用チルド・冷食を2ウェイで推進


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

子供向け施設の氾濫


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