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No.427---11/6

進化し続けるサンシャインチェーン
(高須店の農家直売コーナー)

No.427

人口が減り、既に高齢社会に突入している高知県。スーパーマーケット業界にも名門スーパーが全店を閉鎖するなど、新旧交替の波が押し寄せている。その中で「地域密着」「高質化」路線に舵を切ったサンシャインチェーンは常に「基準を上げる」(竹島寛専務)改革をし続け、地域の高い支持を集めている。地方SM生き残りの道がここにある。


高齢者人口が25%以上にもなる高知県は、少子高齢化社会を間近に控えた日本の近未来の姿と言われているが流通業界にとってもその縮図をすでに示している。当地では高知市、南国市などその都市部約40万人のエリアに88店ものスーパーが犇いている。ここ数年でイオンやフジ、マルナカなどの県外資本がGMSないしSMで進出、地場SMは店舗閉鎖などに追い込まれている。最近では、名門SMだった高知スーパーマーケットが会社清算を決め、10月15日までに全7店舗を閉店した。


●そうした閉鎖跡にディスカウントSMや県外企業が開業するケースが多く、スーパーマーケット業界は、県外資本対県内資本という企業態間、ディスカウンター対通常SM対高質SMという業態間の争いの様相を呈している。更には県外資本同士、県内資本同士の戦いも当然熾烈化していて、各企業にとって、どう生き残るかが本当に大きな課題になってきている。


●その点で、数年前に、特徴のない通常SMから高質SMへの戦略転換を決定し果敢に改革を進めてきたサンシャインチェーンの戦略は大いに注目される。本誌では平成13年に改装した香南店以降、追跡取材をしているが、毎年、新たな既存店を改装し目覚しい成果を上げているだけでなく、以前の改装店も毎年売上を伸ばし続けているのには驚かされる。従業員の工夫で常にレベルアップを目指すモラルの高さが伺える。今回の取材ではレタス4時間、きゅうり3時間を販売期限にした超鮮度管理、瀬戸店での高知スーパー閉鎖で不便をかこつ客用の送迎バスの運営など、さらにお客に近づく施策が印象に残った。


今週の目次

SJ新店レポート

ジャスコ撤退後のSC内に居抜き出店
カスミ吉川店


マツキヨ撤退後のSMに居抜き
コープ薬円台


今週の業界トピックス

ローソン 今年12月からFC展開を本格化
サンシャインチェーン本部 社長に川崎博道サンシャイン瀬戸社長就任
バロー 公正取引委員会より独禁法の排除措置命令
ダイエー 海老名店をSM核のSCに業態転


今週のニューストア

マックスバリュ東海 ヤオハンからマックスバリュへの業態転換8店目


SJ話題店レポート

ライブ販売で固定客化進める
サンシャイン高須


チェーンストア9月度販売状況

後半気温低下し秋冬物が好調、8月度に続き順調傾向
SM協2か月連続で既存店プラス、 客単価減に歯止め


企業動向

百貨店法人は底打ち、スーパーや専門店は好調
味の素、ギフト市場に明るさ見え目標105%達成狙う


食品マーケティング

ダイエー、8回目のフローズンフェア盛況
一律全品特売から商品特徴訴求のセール


コラム交差点

味が客を呼ぶ


東洋の名言


今週の大店立地法届出速報


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