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No.428---11/13

地域と密着した取り組みがSM存亡の鍵を握る
(ジャスコ津田沼店の黒潮フェア)

No.428

11月2〜5日の4日間、イオンは「ジャスコ津田沼店」で千葉県と和歌山県の特産品を紹介する「黒潮フェア」を行った。4年前から同社が取り組んでいる「フードアルチザン(食の匠)」を応援する動きの一環として開催。これまでは長野県や北海道など都道府県ごとでフェアを実施してきたが、今回初めて2つの県を跨いだ共同企画となった。両県は黒潮を通して江戸時代から交流があり、紀州から房総に伝えられた金山寺みそや醤油が代表的な商品として有名だ。


活気ある売場を常に作っていくことは難しい。多くの店は創立○周年セールや催事フェア、「○○商品の日」、「○○の市」といった「ハレの日の企画」を年間通じて開催し、集客を図ることに懸命だ。販促手段の一つとして都道府県別のフェアがGMSや百貨店で頻繁に行われている。地域密着型のスーパーが今、積極的に取り組んでいるのが「地産池消」。その地域の伝統的な味、地域固有の食品をその地域で消費するという考え方だ。ディスカウントストアの中にも、最近は地場商品や産直品を販売する動きが目立ってきている。


●全国どこにでもあるNB商品だけの売場では、店を活性化できない。地域の商品を販売することで、生産者と消費者を結びつける接点が生まれ、売場を通じてコミュニケーションが生じ、人と人とのネットワークが拡がっていく。小売業は結局、人。人が感動を与えられる売場を作っていく。結果として売場が活性化される。


●優れた技術を持って郷土の味を守り続ける食の匠=フードアルチザンが生産している製品をイオンは販売する。2002年6月に公募を開始してから現在1,000件ほどの応募があり、約150品がイオングループの店頭で販売されている。そのカテゴリー別構成比は、味噌や醤油といった加工食品が4割、漬物などのデイリー食品が3割、農産物や水産物といった一次産品が3割という。


今週の目次

SJ新店レポート

カインズホームと2核でモールを展開
ベイシアフードセンター行田店


イオンモールのSC内に初出店
高崎サティ


売場面積1.5倍、阪急色が鮮明に
阪急オアシス 武庫之荘店


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論34小澤信夫

潜在意識を呼び起こそう。心は思考を生産する工場


バイヤー登場 3

エコス商品部鮮魚担当 清田 美津雄 バイヤー

世界的な魚不足が深刻化、日本人の干物離れは進む


ハマさんのコーヒーブレーク・32 コラムニスト 浜本經道

いつの間にか年末


今週のニューストア

成城石井 SEIJO ISHII Select 3店目の日本橋店
ベイシア 滋賀県内2店目のフードセンター甲賀店
マックスバリュ中部 滋賀県3店目を大津市内に出店
ユース バローグループ一員となって初の出店
アルビス 石川県野々市町に開業したNSC内に出店
バロー 工場跡地にNSCの核店舗として瀬戸西店
オークワ DS「プライスカット」23店目を和歌山県田辺市に
イトーヨーカ堂 アリオ八尾、12月4日グランドオープン


小太郎がゆく

太鼓と琴


SMも認識浅い干しそば販売

そば好き疑問の現状と対策
価格志向の品揃えと説明不足の売場に要改善


食品マーケティング

調理冷食の食卓向け開発競争 多彩なメニュー広がる
ニチロ新中華街シリーズ強化
アクリフーズ ピザの冬季新商品
ダイエー 千葉、新浦安店での冷食フェア盛況も販売見直し必至


業界動向

本格シーズン幕開けの2006CVSギフト


今週の大店立地法届出速報


東洋の名言


交差点

最後は心の競争です


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