今号でGMS8社の2006年度上期決算をまとめた(16〜22頁まで)。単体ベースの営業収益では前期に大量63店を閉鎖したダイエーが前年同期比27.6%減となったことから、8社全体で3.1%減とした。ダイエーを除いた7社合計では2.6%増の営業収益。7社全てが前期を上回っているものの、伸び率は最高で平和堂の3.9%増と低成長にとどまっている。
●衣食住全ての商品を揃えてはいるが、買いたいものがない。その代表格となってしまったのが、GMSとも言われている。魅力のない商品ばかりが売場に陳列され、店自体が陳腐化してしまったのが原因とみる人もいる。GMSの主要客層が高年齢化してしまい、その下の団塊ジュニアの世代を取り込めなかったことも衰退の要因と考えられている。
●もちろん各社ともこの状況に甘んじている訳ではない。「ニューGMS」を掲げ、団塊ジュニア世代が買ってくれそうな高感度なアパレルやアクセサリーを揃え、積極的に実験的な取り組みを行っている。その一方で子供をターゲットとした売場作りも進め、幅広い客層の獲得を狙う。
●現在、GMSで10年以上経過した店舗は閉鎖と居抜き出店を繰り返している。ダイエーやイオン、ユニー、イズミヤなどが閉鎖した店には1階に食品スーパーが入り、その他に100円ショップや1000円ショップを中心としたディスカウントストアが営業するケースが目立ってきている。また、数は少ないものの、GMSが閉鎖した後に別のGMSが出店するケースも起きている。イズミヤは11月22日にダイエーが撤退した後に「神戸ハーバーランド店」を居抜き出店する。入居条件はかなり良かったそうだが、「ニューGMS」としてライフスタイル提案型で様々なトライアルを実施するそうだ。
フレンドリー第一に地域密着図る
ナルックスとうりき店
精肉を戦略部門にしたライフスタイル型SM
たいらや間々田店
パチンコ、スーパー銭湯などと複合
ヨークベニマル水戸笠原店
「マネジメント」
8社中6社が増収増益、ダイエーは減収続く
営業利益では平和堂が減益だが、残る7社は増益に
ラルズ 新業態スーパーアークス菊水店を札幌市内に開店
味の素 2006年度上期業績は増収増益
華やか、多彩メニューの惣菜戦線(上)
フードらんど主催、河野輝彦代表に聞く
ミールソリューション対応で多彩化するスーパー
11月11日はチーズの日
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