東京都内の百貨店では高島屋新宿店の開店以来ほぼ10年ぶりの開店となった三越の武蔵村山店。ダイヤモンドシティが日産武蔵村山工場跡地に開発したリージョナルショッピングセンター(RSC)への出店だ。ジャスコ、ワールドの大型専門店と共に核店舗を構成する。SCは11月18日からのグランドオープン2日間で20万人が来場する華々しいスタートとなった。
●百貨店とGMSのRSCは25年ほど前に開業した千葉県船橋市のそごうとダイエーを核にしたららぽーとが象徴的だったが、バブル期を経てダイエー、そごうとも経営危機に追い込まれ、共に撤退、両者の面影は今やない。業界ではその後、イオンなど一部のGMSが主導するショッピングセンターが積極的に開発されたが、本来、もう一方の核店舗となるべき百貨店に出店する余力、余裕はなかった。
●しかし、2004年10月大阪府堺市に開店したダイヤモンドシティプラウに阪急百貨店がジャスコと共に出店、RSCに百貨店が戻ってきた。ダイヤモンドシティでは今回の武蔵村山に次いで来年3月には宮城県名取市に三越を迎えて同様のSCを開業する。出店する三越も「郊外型SCは沢山のお客を集め消費者の支持を得ている。都心型とは異なったもうひとつのビジネスチャンスがある。名取での経験も生かして物件があればさらに出店を考えたい」(石塚邦雄三越社長)と意欲的。大丸も横浜、浦和での出店を決めており、百貨店の再生でSC環境も大きく変わりそうだ。
主要7社、チェーン全店売上高が0.5%増の低成長
競合激化で既存店、新店売上はマイナス
社長は数字を見て10年先の仮説を作れること
ジャスコ、三越、ワールドの3核1モールRSC
・ダイヤモンドシティ・ミュー
グロサリー強化で足元希薄商圏を克服
・フードマーケットカスミきぬの里店
新日本の風景
ベイシア 静岡県初の単独出店、ベイシア掛川店をオープン
メーカーと共同で豚肉こだわり商品の開発図る
今必要なのは方針の明確化と売場の整理整頓
敷地10万u西日本の基幹工場
華やか、多彩メニューの惣菜戦線(中)
・フードらんど主宰、河野輝彦代表に聞く
火花散らす、差異化の戦い
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