≫ウィンドウを閉じる


No.430--11/27

再び本格的なリージョナルショッピングセンター時代に
(ダイヤモンドシティ・ミュー)

No.430

百貨店の再生を背景に百貨店とGMSを核にしたショッピングセンター開発が再び盛んになろうとしている。11月18日には東京都武蔵村山市に三越とジャスコを核にするダイヤモンドシティ・ミューが開店、来年3月には同じ組合せでダイヤモンドシティ仙台名取SCが開店する。


東京都内の百貨店では高島屋新宿店の開店以来ほぼ10年ぶりの開店となった三越の武蔵村山店。ダイヤモンドシティが日産武蔵村山工場跡地に開発したリージョナルショッピングセンター(RSC)への出店だ。ジャスコ、ワールドの大型専門店と共に核店舗を構成する。SCは11月18日からのグランドオープン2日間で20万人が来場する華々しいスタートとなった。


●百貨店とGMSのRSCは25年ほど前に開業した千葉県船橋市のそごうとダイエーを核にしたららぽーとが象徴的だったが、バブル期を経てダイエー、そごうとも経営危機に追い込まれ、共に撤退、両者の面影は今やない。業界ではその後、イオンなど一部のGMSが主導するショッピングセンターが積極的に開発されたが、本来、もう一方の核店舗となるべき百貨店に出店する余力、余裕はなかった。


●しかし、2004年10月大阪府堺市に開店したダイヤモンドシティプラウに阪急百貨店がジャスコと共に出店、RSCに百貨店が戻ってきた。ダイヤモンドシティでは今回の武蔵村山に次いで来年3月には宮城県名取市に三越を迎えて同様のSCを開業する。出店する三越も「郊外型SCは沢山のお客を集め消費者の支持を得ている。都心型とは異なったもうひとつのビジネスチャンスがある。名取での経験も生かして物件があればさらに出店を考えたい」(石塚邦雄三越社長)と意欲的。大丸も横浜、浦和での出店を決めており、百貨店の再生でSC環境も大きく変わりそうだ。


今週の目次

2007年2月期中間決算(CVS篇)

主要7社、チェーン全店売上高が0.5%増の低成長
競合激化で既存店、新店売上はマイナス


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

社長は数字を見て10年先の仮説を作れること


SJ新店レポート

ジャスコ、三越、ワールドの3核1モールRSC
・ダイヤモンドシティ・ミュー


グロサリー強化で足元希薄商圏を克服
・フードマーケットカスミきぬの里店


環境問題あれこれ 唐沢晴美 環境アドバイザー

新日本の風景


今週のニューストア

ベイシア 静岡県初の単独出店、ベイシア掛川店をオープン


2006年度上期売上伸び率上位店舗

精肉の傾向と対策 サミットのMD戦略を聞く

メーカーと共同で豚肉こだわり商品の開発図る


生活肉“豚肉”の見直し やまと豚のフリーデンが提案

今必要なのは方針の明確化と売場の整理整頓


森永乳業神戸工場竣工

敷地10万u西日本の基幹工場


食品マーケティング

華やか、多彩メニューの惣菜戦線(中)
・フードらんど主宰、河野輝彦代表に聞く


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

火花散らす、差異化の戦い


≫ウィンドウを閉じる