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No.431--12/4

大型SCの出店ラッシュが続く
(11月22日に開業した「ららぽーと柏の葉」の外観)

No.431号

三井不動産は千葉県柏市のつくばエクスプレス・柏の葉キャンパス駅前に大規模商業施設「ららぽーと柏の葉」を開業した。来年春には隣駅の流山おおたかの森駅前に東神開発が高島屋やイトーヨーカドーなどを核店舗とした大型SCを開業する予定であり、狭い商圏内で2つのRSCが凌ぎを削る戦いを繰り広げそうだ。


「30年のスパンで街づくりを進める」。柏の葉キャンパス駅前の都市計画プロジェクトが11月22日に本格始動した。計画地周辺は東京大学柏キャンパスや千葉大学環境健康フィールド科学センターの他、国立がんセンターなどの病院、東葛テクノプラザといった先端学術機関が集積する。産・官・学・民が連携し、世界に誇れるキャンパスシティを目指した約273haに及ぶ都市計画だ。


●三井不動産が開業したSC「ららぽーと柏の葉」はその中核施設。「環境・健康・循環」をテーマに日常生活から趣味・エンターテイメントまで幅広いニーズに応える185店のテナントで構成される。4万1,654uの敷地に、地上4階建ての建物が延床面積14万4,517u、店舗面積4万2,021uで展開。駐車台数は臨時の1,200台を含め約3,600台。5km以内の45万人を中心にした商圏を見込み、全体で200億円の年商を目指す。


●つくばエキスプレス沿線上の駅前には続々と大型商業施設が開業している。今年4月には八潮駅前にSC「フレスポ八潮」が開業。来春には柏の葉キャンパス駅の隣駅、流山おおたかの森駅前にも、「ららぽーと柏の葉」とほぼ同規模のSCが100億円の投資をかけてオープンする。今後は沿線の駅前商業施設同士の戦いが繰り広げられそうだ。


●このところ三井不動産が数多くのRSCを首都圏で開発し続けている。今回の「ららぽーと柏の葉」の住宅施設を含めた投資額は390億円。先にオープンした「ららぽーと豊洲」は750億円で、「ラゾーナ川崎プラザ」は450億円だ。極めつけは来年3月30日、東京・六本木に開業する「東京ミッドタウン」で、総投資額は1,900億円の予定。これらの開業資金は自社で調達し、施設の証券化はしないという。 (表紙の空撮写真は三井不動産提供。今年11月撮影)


今週の目次

SJ新店レポート

つくばエクスプレス沿線のRSC核店舗
・ららぽーと柏の葉東急ストア


マツキヨの旧SMに居抜き出店
・コープ東深井


コンビニエンスストア県別店舗数


流通業界版「間違った日本語」・その15(株)島田研究室・代表 島田陽介

「愛想」


チェーンストア・コンビニ10月度販売概況

・後半気温上昇し秋冬物が不調、食品は堅調続く

・SMは半数が既存店プラス、コンビニは好転


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論35小澤信夫

・人の悪しきことは、よく見ゆるなり

・我が身の悪しきことは、覚えざるものなり


今週のニューストア

・セブン&アイグループ モール・エスシー開発が初のNSC開店

・バロー SC内の核店舗としてSM星川店

・マックスバリュ九州 標準SSMとしては初のマックスバリュ荒尾店

・オークワ ジャスコ跡地にオークワ大和郡山柳町店を新築オープン


今週の業界トピックス

・三井不動産 東京ミッドタウン、六本木防衛庁跡地に来年3月開業


FAUCHONアイスクリーム ナポリアイスクリーム発売

・森永乳業、フォション120周年記念と連動


梅錦がグランプリ! 日本酒チャンピオンズ・カップ2006

・梅錦山川がデザイン賞・お花見賞の3冠獲得


地酒メーカーの動向 愛媛県の梅錦山川

・1人を見つめた酒造りで、新たな商品開発と販売戦略に挑む


企業動向

乳業大手の今上期業績

・明乳は利益更新、森乳・子会社が寄与、雪乳・コスト削減効果


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

潜在的な中古本市場の開拓


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