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No.432--12/11

SMとデパ地下を融合した新業態店
(クイーンズ伊勢丹横浜店)

No.432号

クイーンズ伊勢丹は11月28日、同社最大規模の横浜店をオープンした。東京・埼玉・千葉で17店展開してきた同社が、神奈川県に出店するのは今回初めて。横浜駅の相鉄ジョイナス地下1階に位置し、1日に約200万人が利用する駅だけあって、3万〜3万5,000人が来店しているという。店内はSM、テナント、イートイン、フードコートの4つのゾーンに区分けされている。


日本初の「食の新空間」が横浜駅に登場した。11月28日にオープンした「クイーンズ伊勢丹 横浜」は店舗面積が約825坪と同社の中では最大規模を誇る。店内は生鮮食品や加工食品・酒、日配食品を陳列したSMゾーンの他、横浜初の食品専門店を18店集結させたテナントゾーン「クイーンズセレクション」があり、190席の席数があるフードコートの「クイーンズパティオ」、イートインコーナー「クイーンズイートイン」の4ゾーンで構成されている。


●相鉄ジョイナス地下1階に位置し、JRや京急線、東急線、相鉄線の横浜駅の改札通路に直結。1日に200万人の利用者があるといわれる横浜駅だが、クイーンズ伊勢丹が営業する駅の西口には横浜高島屋、反対の東口には横浜そごうが存在している。「既にあるデパ地下の専門店は外し、同じテナントは入れなかった。例えばベーカリーのアンデルセンは高島屋にもそごうにもあるが、当店では神戸屋キッチンに入ってもらった」とクイーンズ伊勢丹取締役横浜店店長の桑田実氏。


●駅のコンコースから開放された導線となっており、出入口3つのうち2つがデパ地下的な専門店ゾーン。賑やかな感じを演出して集客を図る仕組みだ。出入口から細長く続く変形した売場で、幅4mの主通路が130mに渡って展開されているのが特徴。店内の中央にレジを配置している。


●「オープニング期間と12月商戦も重なって、現在1日に2,000万円を越える売上となっており、このままなら年商70億円超となる。だが、来年以降は日販1,300〜1,500万円かもしれない。当社として初めてのテストケースということで予想できないのが実情」と桑田店長。「今後、フードタウンとして様々なチャレンジをしていく。年間で50億円の売上を目指したい」(桑田店長)。


今週の目次

SJ新店レポート

順調なスタート切った静岡県進出第1号店
・セルバ御殿場古沢店

日常型のGMSで何回も来店を「HOPカード」で現金還元策
・ アル・プラザ鶴見


ハマさんのコーヒーブレーク・33 コラムニスト 浜本經道

大掃除はむずかしい


SJ中間決算レポート(SM篇)

44社トータルで増収増益と堅調
・増収増益企業は52%。減収減益1社、赤字は3社


今週の業界トピックス

ライフコーポレーション 創業45周年、労組結成35周年を祝う
・JCA、JSAなど17団体 パートへの適用拡大に反対表明


小太郎がゆく

ルコラの波に乗る


豚肉加工品売場改善が急務 やまと豚のフリーデンが提案A

本当は差の出る加工肉 安易な品揃えは危険大


加工肉の傾向と対策 サミットの精肉MD戦略を聞くA

ブランドに頼らず過去に売れた商品の復活提案


食品マーケティング

華やか、多彩メニューの惣菜戦線(下)
・フードらんど主宰、河野輝彦代表に聞く


メーカー、困惑の調理冷食販売戦線


企業動向

伊藤園、平成18年度通期予想は大幅増収が確実


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

・売場で清酒の紙包装を剥ぐ哀しさ


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