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No.437-1/22

大手GMS・SMがレジ袋有料化実験を開始
(イオンは京都市内のジャスコ東山二条店で)

No.437号

改正容器包装リサイクル法の4月からの施行を控え、チェーンストアでのレジ袋有料化への取組みが本格化し始めた。イオンは京都市などと協定を結び実験を開始、その後、同じ方式で横浜市、仙台市、名古屋市などでも計画、全店に拡大し2010年までにレジ袋50%削減を目指す。サミットも杉並区などと協定を結んで「成田東店」で始めた。


「日本チェーンストア協会でレジ袋有料化の法制化を決めたが、結局見送られ、市民レベルでやるべきことからやることにした」と、岡田元也イオン社長は1月10日、京都市でのレジ袋有料化協定時に語った。協定書を結んでの実施は全国初。「スーパーの足並みが揃わないと無料配布のスーパーに20%ほどお客が流れることやスーパー全体で対処すると談合として独禁法違反になることから個々の企業と市、市民団体などと協定を結んで有料化を支援することになった」と、京都市レジ袋有料化推進懇談会座長の郡蔦孝同志社大学教授はその経緯を説明。


●協定はイオン、京都生活協同組合、古川町商店街振興組合の事業者3者と京都市、8市民団体との間で締結。内容は、イオンは買物袋持参率50%以上を目標にレジ袋1枚5円で販売、その収益金をリサイクル推進等の環境保全活動・社会貢献活動に使用し、その内容を公表する、市民団体は買物袋持参を市民に呼びかける、というもの。


●イオンではジャスコ東山二条店での実験について「マスコミを含め地域の支持が頂けること、レジ袋が削減できること、客数、売上が減らないことの3つを基準に成功かどうかを判断する」(上山静一イオン社会貢献部長)とし、「これらがクリアできれば全店への拡大のスピードは上がる」と話している。市民団体からも「イオンさんには感謝している。有料化したイオンさんの店からお客が他店に流れないよう、買い支えていきたい」(中島和子京都市生活学校連絡会会長)とエールを送られていた。


●“有料化、続くも続かないも売上次第”という側面の強いレジ袋問題。地域ぐるみで取り組もうとする京都方式の定着が注目される。


今週の目次




新春トップインタビュー

聖域なき改革に手ごたえ、手を緩めずさらに深耕
マルエツ・高橋恵三社長


SJ新店レポート

昨年開業の6件目のモール、埼玉県中央部でドミナント形成
 ベイシアフードセンター深谷川本店


競争時代のマーチャンダイジング

MD基本に体質改善図るサミットの新・販売戦略
サミット・田村 詔 取締役に聞く


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論38小澤信夫

バック ツー ベーシックス=基本にもどれ


今週のニューストア

ローソン 子育て応援店舗ハッピーローソン日本橋店


今週の業界トピックス

消費期限問題 不二家製品の販売中止店が拡大
全国観光土産品連盟 みやげ品見本市、東京で開催
バロー 静岡でSM10店展開するサンフレンドを買収
神戸物産 上場以来初の減益
ユニー 前村哲路氏が新社長に昇格


流通業界版「間違った日本語」・その17(株)島田研究室・代表 島田陽介

「新入社員訓練」


07マーケティング戦略


森永乳業「おいしい牛乳」

マスと店頭戦略の合体でシェア・認知度アップを


森永乳業「ヨーグルト&デザート」

アロエ活性化軸にヨーグルト前年クリアへ手応え


食品マーケティング 07年冷食、各ブランド春の新商品に挑む

アクリフーズ、重点商品への集中化強める
・中食訴求でグラタン大幅に伸長


味の素冷凍食品、米飯ラインの強化へ


企業動向

AGF、ポリフェノール(クロロゲン酸)で価値訴求


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

課題多いレジ袋有料化



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