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No.440-2/12

競争過熱!同一商圏内に店が犇く
(ヤオコー・マミーマート・ベルク・とりせん・フレッセイ)

No.440号

昨年12月6日、「ヤオコー籠原店」が埼玉県熊谷市にオープンした。隣にはマミーマートの「生鮮市場TOP籠原店」が営業し、現在、両店は凌ぎを削る戦いを繰り広げている。300m先には「とりせん籠原店」と「ベルクかごはら南店」も営業。線路を挟んだ反対側には「フレッセイフォリオ籠原店」と「ベルク玉井店」もある。果たしてどこが生き残れるのか。


「幹線道路沿いで営業している路面店の時代ではない」とかつてジャスコ(現イオン)岡田卓也前社長は語り、モール型ショッピングセンターの時代が日本にも来ると予想した。その言葉通りイオンは現在、積極的にSCの開発を進めている。


●昨年は国内で79件のSCが開業し、東京や埼玉に大型SCが出店するケースが目立った。今年も2月末から宮城県に「ダイヤモンドシティ・エアリ」を始め、3月には愛知県に「ミッドランドスクエア」、千葉県に「流山おおたかの森SC」、神奈川県に「ららぽーと横浜」、東京・六本木に「東京ミッドタウン」などが開業。4月以降も随時SCが出店する予定だ。そんな中、大和ハウス工業は来春、つくばエクスプレス沿線駅前に開業予定の「つくばSC」(仮称)の計画を見直した。出店予定地周辺に競合する商業施設が開業してくるため、開店当初の店舗面積を10%ほど削減し、ライバル店の動向を見ながら随時増床していく方針に切り替えた。明らかにSC同士の競合が激化している証拠だ。


●SCの開業が盛んだからといって、路面店が集合して1つの商業集積となるケースがなくなった訳ではない。埼玉県熊谷市・籠原地区に昨年12月、「ヤオコー籠原店」がオープンした。隣にマミーマートの「生鮮市場TOP籠原店」があり、その周辺には「サンドラッグ」や「マツモトキヨシ」、しまむらが展開する衣料の「アベイル」と雑貨の「シャンブル」、ゲームセンターや書店、飲食店が営業する。


●「ヤオコー籠原店」周辺にはマミーマートの他、「とりせん籠原店」、「ベルクかごはら南店」、「ベルク玉井店」、「フレッセイフォリオ籠原店」、「食彩館マルシェ籠原店」、「まつしまストアー」といったSMが競合している。明らかにオーバーストア。生き残るための激しい競争を繰り広げている。

 


今週の目次




SJトップインタビュー

独自経営貫きライフスタイルアソートメント型スーパーマーケットづくりに専念
ヤオコー・川野 幸夫 社長


SJ新店レポート

鮮魚と青果を強化するディスカウントSM
・カスミ FOOD OFFストッカー牛久柏田店


マミーマートの隣に出店。互いに顧客争奪戦を演じる
・ヤオコー籠原店


バイヤー登場・05

ベイシア生鮮食品事業部 石井大樹惣菜チーフバイヤー
演出とプロモーションが課題


ハマさんのコーヒーブレーク・35 コラムニスト 浜本經道

女性は産む機械


今週のニューストア

ダイユーエイト 「エイトタウン相馬」を7月に開業予定


今週の業界トピックス

サークルKサンクス 中村元彦氏が新社長に昇格
ユニー 節分の日は恵方巻で販促強化


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論40小澤信夫

歴史に残る指導者の資質


07マーケティング戦略

森永乳業のアイスクリームと酪品・チーズ
アイスは代表ブランド強化とフォション味の見直し


企業動向

ドライグロサリー15品に冷食強化9品、サプリ3品全国へ
日粉、過去最高の売上高ながら償却負担重く減益基調


食品マーケティング

菱食、07年ソリューション フェア

食材・食品のフレッシュとは何?を追求
・チルドを軸に提案


07年冷食、各ブランド春の新商品に挑む

ニチロ、太麺皿うどん〜お弁当に複合の調理品
・アクリフーズ夕張工場が発足


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

対外要因の危機管理とは?



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