イオンが2月1日から関東圏の店舗で始めた新キャッシュレス精算システムはJR東日本とNTTドコモが共同開発した共通端末を全レジに付設、 JR東日本のチャージ式プリペイドカード「スイカ」とドコモのポストペイカードのケータイクレジット「iD」の両方を使えるようにしたもの。さらにイオンクレジットでは従来のイオンカードにスイカの機能を付加した「イオンスイカカード」を発行、ケータイクレジットにも同カード機能を付加した。このため、スイカやケータイのホルダーがイオン各店舗で決済できるだけでなく、イオンスイカカードのホルダーがスイカ取扱店、「iD」取扱店で決済できることになる。
●これにより、サラリーマンなどスイカの利用者がイオンの店で買い物したり、ケータイ文化で育った若者がイオンになじみを持つようになることが見込まれる。イオンクレジットサービスの担当者は「スイカをイオンカードに取り込むことで主婦が6割強を占めるカードホルダー層にサラリーマンなどの男性客をプラスすることを期待している」と話している。
●電子マネーは現在スイカとエディが2大勢力で発行枚数、利用店舗を飛躍的に伸ばしており、セブン&アイホールディングスが「ナナコ」の発行を予定し、イオンも計画している。携帯クレジットも他にクイックペイ、スマートプラスなどがあり今後の普及が見込まれる。ともかく電子マネーとケータイクレジットの普及により少額市場でのキャッシュレス化は先行するコンビニからGMS、SMに舞台を移して急速に進みそうだ。
(詳しくは本誌2006年10月9日号・30日号「流通大潮流を読む」をご覧下さい)
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