≫ウィンドウを閉じる


No.443-3/5

生協が漬物・豆腐のトレーサビリティシステムを実験中
(ポレール武蔵浦和)

No.442号

2月21日〜3月初旬まで、さいたまコープとコープとうきょうで日配加工品のトレーサビリティシステムの実証実験が行われている。漬物や豆腐の原料入荷日や加工日、工場出荷日、店着日などトレーサビリティ情報が、店内の什器に設置された専用モニターや組合員の自宅のパソコンから入手できる。今年に入って日本トレーサビリティ協会が中心となって牡蠣や畜産品・鶏卵などのトレーサビリティ実験が進められているが、日配品は珍しい。


消費者は食品の安全・安心情報を、どこまで必要としているのか。情報を知る上でトレーサビリティは重要だが、情報管理システムを導入すればコストがかかる。費用対効果の観点から、消費者ニーズを把握することが最優先される。


●農水省の「ユビキタス食の安全・安心システム開発事業」は現在、様々な実験を進めている。みやぎ生協の岩切店は今年1〜2月にかけて牡蠣と鶏卵の実験を行い、コープさっぽろLUCY店は2月に「豚を個体まで追跡するユビキタスシステム実証実験」を実施した。日本生活協同組合連合会も同様の実験を行う。名称は「食品の安全・安心と食育の普及促進を目指した情報循環型トレーサビリティシステムの開発」。2月21日から秋本食品の漬物3品と朝日食品工業の豆腐4品のトレーサビリティ及び情報開示システムの開発と実験を始めた。原料産地の生産者や食品メーカー、コープネット事業連合と協力した取り組み。3月初旬まで実験を行い、3月13日に事業成果報告会が行われる。


●情報公開は、さいたまコープの「ポレール武蔵浦和」とコープとうきょうの「ひばりが丘店」に設置した専用モニターの他、組合員の自宅にあるパソコンからも入手可能。原料入荷日・加工日・工場出荷日・店着日などのトレーサビリティ情報の他、原料の産地や原材料情報、栄養表示、アレルゲン物質、遺伝子組み換えの有無などの商品情報を流す。


●実験のメリットは、これまで取り組み事例が少ない日配加工品のトレーサビリティが進められ、生協組合員に情報を公開することで生協への信頼強化に繋がる。また、万一事故が発生しても、原因の究明が迅速に行えるという。3月5日頃からあづま食品の納豆2品も実験に加わるが、2007年度以降は実験の品目数の拡大を検討するそうだ。


今週の目次




SJトップインタビュー

攻められる中京圏の強化が最大の経営課題
ユニー新社長・前村 哲路 氏に聞く


SJ新店レポート

ドミナント固める駅前・上質化標準店舗
・市が尾東急ストア


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論41小澤信夫

カウンセリングの技術を心得て心理に深く入り込み、生の声を聴く


チェーンストア・コンビニ1月度販売概況

暖冬で季節商材不振、元旦営業に前向き
・GMS苦戦続く、SMは企業でばらつき


小太郎がゆく

カプチーノのプチイノ


SJレポート

生協 個配事業は7,700億円規模に拡大


今週の開店情報一覧


今週の業界トピックス

エコス 全温度帯対応の所沢物流センターを稼動開始
フジ 創業40周年で3月からPB商品をリニューアル
ドン・キホーテ 単体で増収減益、既存店は客数減で売上0.3%ダウン
マルミヤストア 中間決算は単体が増収増益、連結で減収減益
大黒天物産 中間決算は増収増益、既存店売上5.1%減
セブン&アイHD 電子マネー「ナナコ」、JCBなどとポイント連携
ローソン 矢作執行役員が常務執行役員CFOに昇格


今週のニューストア

ヤマナカ 岐南店など3店出店予定、フランテへの業態変更は5店


サラダランド・38


売場活性化への提案商品

チョーヤ梅酒・モランボン・大塚製薬


企業動向

森永製菓、07年度の食品・菓子商品戦略を発表


食品マーケティング

調理冷食、多量消費品目に競合高まる
・北海道素材などコロッケ多様化
・ニチロ、ニチレイ、味の素冷食、サンマルコ食品、モリタン
菱食、中野勘治副社長談、0.5歩先を視た提案


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

日本酒は確かなもの



≫ウィンドウを閉じる