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No.449-4/16

東京・六本木に新名所
大型複合商業施設が開業

No.449号

三井不動産が心血を注いで開発した「東京ミッドタウン」が3月30日開業した。約6万9,000uという広大な敷地の約4割が緑地(写真左下)。近くには「六本木ヒルズ」(写真右下)も存在する。都心型ライフスタイルを確立している周辺の居住者や勤務者を対象とし、上質な日常生活を意識したハイセンスな施設内部(写真中央下)が展開される。地下1階の商業ゾーンでは東急ストアが「プレッセプレミアム」(写真中央上)を24時間営業する。


「東京が輝きを取り戻すためのプロジェクト」と三井不動産の岩沙弘道社長。バブルの崩壊に伴い、東京の国際競争力は著しく低下してしまったが、3月30日に東京・六本木にオープンした「東京ミッドタウン」は「ジャパンバリューを世界に向けて発信するため、特にデザインに注力した」と強調する。施設だけでなく、「デザイン・アート関連の人材育成も行い、世界の才能がここから生まれていく。東京コレクションを開催し、パリコレを凌駕するようなファッションを発信していきたい」と岩沙社長。その先には「日本を創造型社会へ」という高い目標を掲げる。


◇…高層ビルという形では隣同士にあたる「六本木ヒルズ」が開業したのは2003年4月25日。文化都心をコンセプトとして森ビルが開発した54階建ての同施設は「ヒルズ族」という言葉を生み、IT業界を象徴する施設として話題を振り撒いてきた。その4年後に誕生した「東京ミッドタウン」は、日本の伝統的な文化を施設内部に幾つも融合させ、原点回帰を打ち出している。


◇…東急ストアは地下1階に「プレッセプレミアム東京ミッドタウン店」をオープンさせた。24時間営業の高級スーパーとして品揃えからサービスに至るまで質の高さで勝負する。競合店は明治屋六本木ストアー。24時間営業店同士ということでは六本木ヒルズ1階で営業する、西友の「フードマガジン六本木ヒルズ店」も売上好調であり、ライバルとえる。


◇…六本木といえば外国人の多い街というイメージがあり、6人に1人は外国人が住んでいるらしい。周辺には数多くの大使館が集中しているという地域特性がある。「プレッセプレミアム」の従業員の中には、英語やフランス語だけでなく、ロシア語や中国語、韓国語、イタリア語、フランス語など合計10カ国語が話せる人たちを雇っているそうだ。


今週の目次




SJ新店レポート

精肉コンセを導入したSSM
-ヨークベニマル小山ゆうえんち店
ライバルは隣駅の「ららぽーと柏の葉」
-流山おおたかの森S・C
プレッセのさらに上の高級スーパー
-プレッセプレミアム東京ミッドタウン店


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論44小澤信夫

フィードバック(結果に学ぶ)を確実に行い次の行動をポジティブ(積極的)にする


今週のニューストア

カスミ 千葉県東金市に3月17日、押堀店をオープン


今週の業界トピックス

ポスフール 道内のイオン大型店11店を受け継ぐ
イオン九州 マイカル九州を8月21日付けで吸収合併
アオキスーパー 新物流センターを来年6月に稼動


2007年度イオン開店予定店舗


今週の開店情報一覧


流通業界版「間違った日本語」・その20(株)島田研究室・代表 島田陽介

「おもてなし」


残された道はうまい酒造り 日本酒特集(衰退の経緯と課題)

和酒・和食の力で日本人の味覚を復活させよう


白雪・小西酒造の新戦略 日本酒特集(メーカー編)

消費者が理解しやすい酒づくりと「うまさ」の提案


ライフ首都圏の戦略と実績 日本酒特集(衰退の経緯と課題)

瓶商品拡充と低価格パック戦略で10%伸ばす


業界動向 缶コーヒー市場

主力自販機で粘るダイドー、商品力でJT健闘


食品マーケティング

チルド麺〜フローズン麺(含むライスバーガー)強化


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

新しいテイスト


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