≫ウィンドウを閉じる


No.456-6/11

チェーンストア、商店会、自治会が一体となって
マイバッグ持参運動開始(横浜・若葉台団地)

No.456号

イトーヨーカドー若葉台店と商店街で構成する商店会「ショッピングタウンわかば」では6月1日、イトーヨーカドーがレジ袋有料化に踏み切るのに合わせ若葉台団地全世帯6,600戸にマイ・ショッピングバッグを無料配布した。住民の環境意識の高まりが全国でも珍しいマイバッグの全戸無料配布に繋がったものと注目される。


イトーヨーカ堂はレジ袋の有料化実験を同社店舗中、買物袋持参率の最も高い「イトーヨーカドー若葉台店」 (神奈川県横浜市旭区、長田哲店長)で始めた(持参率は13%でIY平均より5〜6%高い)。
 同店の所在する若葉台団地は約80棟の高層集合住宅地で約6,600世帯17,000人が住む。 旧住宅公団が山野を切り開いて開発した団地で、最初から環境に配慮した町づくりを目指しているのが特徴。
 横浜市大の宮脇教授の指導で自生の木々を移し替えて植樹したり、以前の谷を生かした水流を作ったり、 電柱のない道路にしたりと、緑と水と道を大事にする。 そのため今では都会の団地とは思えないほど、全体が緑に囲まれていて、夏の猛暑日でも2度ほど気温が低いそうだ。
 当然住民には環境を守ろうという意識が高い。若葉台連合自治会では横浜市の「G30」(ゴミを30%減らす) 運動で高層住宅における分別回収のモデルとして協力、今回も横浜市の「環境教育アクションプラン」の パイロット事業の中で実現した。
 「昨年11月、市から打診を受け、やることにしたが、今年3月イトーヨーカドー店長からモデルとして レジ袋辞退率60%に挑戦したいという話があり、商店会に投げかけた」
(山岸弘樹会長)。
 商店会では「25周年事業として何をやろうか考えていた。ショッピングバッグは大きな投資になるが 住民の皆様には今後もお世話になるからと、無料配布することにした」(磯本陽太郎会長)と、 1個480円のバッグを6,600世帯全戸に配った(IYも一部費用を負担)。
長田店長も「ここはお客様が住居環境に誇りを持たれている。3月からマイバッグの展示を広げているが3割増で売れている」 と上々の滑り出しに顔もほころぶ。住民、市、商店。三位一体のスクラムからレジ袋有料化は広がりそうだ。


今週の目次




SJ新店レポート

低密度商圏・ローコスト運営のモデル店舗
 ヨークベニマル那須塩原店
東急線高架下の駅前店舗を再オープン
 都立大学東急ストア
好調な神奈川県内に16店目の新店を営業開始
 ライフ相模原若松店


CVS 都道府県別店舗数・2007年2月期未


ハマさんのコーヒーブレーク・39 コラムニスト 浜本經道

幼児化の進展


今週の開店情報一覧


今週の業界トピックス

マルヤ 新社長に折原常務が昇格し、新井前社長は辞任
ヤマザワ 新社長に板垣専務が昇格し、山澤氏は会長に
日本チェーンストア協会 新会長にイズミヤ林社長が就任
ダイエー グループ新中期経営計画を策定
イオン 商品・物流機能を分社化し、新会社3社設立
セブン&アイHD グループ新PB「セブンプレミアム」販促強化中
セルコ・チェーン 全国トップ会で佐伯新理事長が就任


市場活性化の注目商品 初夏の新商品ア・ラ・カルト

赤穂化成、森永乳業、明治乳業、合同酒精


企業動向

カルピス社 最需要期前にハワイ招待など販促強化


食品マーケティング

冷食&チルド食品のカテゴリーで中堅ブランドの販促はいかに進むか
ケイエス冷食、石井食品、大阪王将


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

食品、安全性の根源は何?


≫ウィンドウを閉じる