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No.457-6/18

「デパ地下」からの脱却。
新しい食品フロアが伊勢丹新宿本店に誕生

No.457号

6月13日、伊勢丹新宿本店地下1階の食品フロアがリモデルオープンした。従来はアイテムごとに商品を展開してきたが、今回の再スタートでは顧客の関心度に合わせて、自分で「作る」素材への関心、そのまま「食べる」食への関心、「楽しむ」イベントへの関心の3つの切り口に分類。ファッションの伊勢丹を標榜する同社は、フロア構成を「マーケットスタイル」、「和のスタイル」、「洋のスタイル」、「イベントスタイル」の4つに編集し直した。


伊勢丹新宿本店地下1階の食品フロアが6月13日、再オープンした。脱「デパ地下」を掲げた、19年振りの改装。これまでなかった全く新しい食品売場を目指す。食品をファッションと捉え、顧客起点を掲げて百貨店における食品展開の既存の考え方を見直した。


●改装のポイントは、スタイル別に「和」「洋」「マーケット」と区画整理したこと。上質な食文化を包括的に提案する。床や什器照明などの店内環境を一新し、伊勢丹らしい統一感のあるフロア空間を形成。「本場・本格・本物」にこだわった商品を、バイヤーが国内外から選りすぐって揃えた。日本初、百貨店初といった「独自性・希少性・限定性」の高いMDを強化したという。


●2005年8月からスタートし来年にかけての全館改装となる伊勢丹新宿本店の改装投資額は150億円の見込み。売場面積6,500uの食品フロアは昨年316億円の年間売上高となったが、2005年8月から段階的に改装してきたリモデルが今回完成したことで、前年比5%増の約330億円を目指す。同社がブランドと呼ぶ食品フロアのショップの数は従来の160店から183店に増えたが、通路幅を大幅に増やしており、営業面積自体は縮小。ショップの垣根を取り外して、買い回りしやすい環境とした。今までは目的買いのお客が多かったデパ地下。時代の変化に合わせてコミュニケーションをより重視し、食に関する様々な相談に応じる「フードアテンダント」を新設する他、ウイスキーやワイン、和酒の試飲コーナーを有料で至る所に設置した。料理との相性も実際に食べてもらいながら提案していく。


●新宿では高島屋が既に4月19日に食品フロアを含めて全館改装しているが、今ひとつ客足が伸びないようだ。都内の百貨店は東京駅の大丸や銀座の三越などこれからたて続けに改装オープンし、復活をかけるが、果たして勝ち残るのは?


今週の目次




SJ決算レポート SM篇

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 増収増益企業は64%。減収減益1社、経常赤字は2社


SJ新店レポート

ドミナント間の空白地帯への出店
 ヤオコー幸手店
香川初出店の「環瀬戸内」SM
 マックスバリュ西日本・丸亀城南店
ロック開発初のオープンエアモールへの出店
 フードスクエアカスミロックシティ水戸南店


今週の開店情報一覧


今週の業界トピックス

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CGCジャパン 新社長に森田副社長が昇格し、堀内氏はグループ代表に
イオン 茨城うまいものフェアを開催
日本チェーンストア協会 レジ袋有料化実施店舗、急激に増え始める


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論47小澤信夫

考えずに、お客様の気持ちを感じよう(DON'T THINK FEEL)


イベントで低迷払拭へ 盛り上がった日本酒フェア

東京初の公開きき酒会 消費者参加で盛り上がる


小太郎がゆく 想いを売る


企業動向

味の素、カルピスを株式交換で完全子会社化へ


食品マーケティング

菱食グランドフェア迫る <6月27〜28日>
ニチロが創業100周年記念イベント


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

店のにおい



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