●イオンが香港に進出したのは20年前のことだ。当時はヤオハンや大丸、三越などの“先行組”を追い掛ける形だった。20年を経て一部を除いて、ほとんどの企業が“討ち死に”。残るイオンだけが拡大路線を歩み出す皮肉な結果になった。
●15日には、香港の事業展開20周年を記念するパーティが市内のホテルに700人を集めて開かれた。また16日には同市郊外の森林公園で植樹祭も開催された。昨年、山火事で消失した山林に2万本を植える大規模なものだ。これらの催しには日本からは岡田卓也名誉会長をはじめ、元也社長夫妻、中国担当の幹部が勢ぞろいし、中国市場にかけるイオンの並々ならない意欲を見せていた。今年80歳の岡田卓也名誉会長は、植樹祭のあいさつの中で、「水と緑のないところは衰退する。10年前から日中の環境フォーラムを手掛け、万里の長城に植樹してきた。ようやく環境問題が世に認められて来た」と振り返った。
●田中秋人中国総代表らによると、「100店舗のうち約半数がRSCで、10万uクラスの旗艦店も北京、天津から沿岸外縁部の主要都市に10店舗計画している」とスケールは壮大だ。中国では独自仕入れなど現地化を積極的に推し進め、気をはくカルフール(中国名、家楽福)。思うほど出店スピードがないものの地力で勝るウォルマート(同、沃尓瑪)といった欧米勢が幅を利かせている。北京と四川省の成都で日本流のスーパーを展開するイトーヨーカドーも独自の戦いぶりを見せている。スポーツの向こうを張って、すでに「国際流通オリンピック」が中国全土で展開されている。
●イオンは来年8月の北京オリンピックの開幕に合わせて、同市西北部で延床面積15万uにおよぶモール型の「イオン北京国際商城SC(仮称)」を建設中だ。「環境と安全」がウリのSCになる。駐車場が8,000台もあり、本格的なモータリゼーションが始まったばかりの首都・北京で、日本の流通業の実力を世界中にアピールできるまたとないチャンスがやって来た。 (次号以降に、「イオンが挑む「巨龍・中国」を掲載」)
単独GMSから一挙RSCに拡張して活性化
ロックシティ館山ショッピングセンター
6年振りにGMSを都内に出店
河辺とうきゅう
06年度の店舗供給高9,995億円、
96年度対比で17.4%減
店舗事業は人件費など経費がかさみ、赤字構造が続く
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SMも研究開発に注力する時代。夢のある企業作りを
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