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No.465-8/13

日本チェーンストア協会
設立40周年記念シンポを開催

No.465号

8月2日、日本チェーンストア協会設立40周年記念として流通特別シンポジウムが都内のホテルで開催された。「流通革命40年の軌跡」と題して同協会の初期の会長を経験したスーパーの創業者4人がパネリストとして出席。大店法の施行や消費税の導入など様々な困難を乗り越えてきた同協会の歴史を振り返った。また、チェーンストアの現役経営者5人が、「21世紀の流通イノベーションの方向」をテーマにパネルディスカッションを行った。チェーンストア業界のための団体として40年を越えたが、今後も難問が山積みだ。


「創業の精神を忘れず、新しい時代を乗り切る」。日本チェーンストア協会の設立40周年イベントで、同協会2代目会長の岡田卓也イオン名誉会長相談役、3代目会長の伊藤雅俊セブン&アイ・ホールディングス名誉会長、4代目会長の西川俊男ユニー特別顧問、6代目会長の清水信次ライフコーポレーション会長兼CEOの4氏がパネルディスカッションを行った。


●協会設立の「昭和42年はまだ百貨店の時代。当時、ほとんど有名メーカーの商品が入らなかった。そういう時代にアメリカの近代的な流通を見て、チェーンストアを学んだ」と伊藤氏。岡田氏は「協会ができた当時、だいたい年商100億円前後のメンバーで、生活者の側に立って小売業の近代化を進めた。私どもの年齢は40歳くらいで、元気の良い者が集まった」と振り返る。


●「国の法規制との戦いだった。大店法は許可制ではなく届出制だったが、調整の難しさに苦労した。大きな問題は政治家、官僚との戦い。悪者扱いされ、中小小売業を潰す気かと言われた。業界の個性が強く、取りまとめにも苦労した。地域商店街、商工会議所、消費者とのコンセンサンスも政治力がないので汗を流して歩き回った」と西川氏。清水氏は「協会で私がやったのは売上税の反対で、一般消費税を入れようとした時は私が協会の副会長で税制委員長として戦った。大店法の矛盾を突いて役人とやりあっても埒があかないので訴訟を行い、法律を変えさせた。血の気の多い方なので何かあると政府と戦っている。常に戦うことをモットーにして生きてきた。これからも棺に入るまで戦っていく」。


●「大店法ができてから流通は停滞したが、未だに停滞している。これをどう打ち破るかが大きな課題ではないか」と岡田氏は提言。「これから少子高齢化のマーケットになり、業界も非常に厳しいものになる」と伊藤氏は予測する。いずれも消費者を起点としたチェーンストア業界発展のために戦い続けてきた創業者。「4人で集まるのもこれで最後かな」と創業者の1人が呟いた。


今週の目次




SJトップインタビュー

商品力のパワーアップに注力
 IT駆使して効率向上目指す、増収増益路線堅持
  サミット・田尻 一 新社長


SJ新店レポート

都市型SMのニューモデル店
 ヤオコー川越新宿店


今週の業界トピックス

PLANT 新潟県中越沖地震で刈羽店を閉鎖
カウボーイ 新社長に元オオゼキ社長の石原坂氏が就任
イオン 「生活応援宣言」でNB100アイテム以上の価格を凍結
キャンドゥ 既存店低迷、今期は出店抑制し年間73店閉鎖
マルミヤストア ドラッグストア事業を売却し、売上減
近商ストア 近畿日本鉄道の連結子会社に
イズミヤ イオンとの共同出資会社アイクの全株式を売却


今週の開店情報一覧


ハマさんのコーヒーブレーク・41 コラムニスト 浜本經道

経営統合は危険


食材ノートコラム・2 オクラ


小西酒造のベルギービール デュベル主体の夏・秋戦略

扱い料飲店増えスーパーの売上に大きく貢献
 ヒューガルデン不在でも商品力で130%成長持続に意欲示す


ターゲットを絞った商品戦略 モランボン

大人のための「キムチチゲとスンドゥブチゲ」を発売


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論51小澤信夫

人の運命は、その人の手中にある


企業動向

ニップン・日清07秋の新商品


食品マーケティング

快眠まぐろ、いかに商業ベースに乗せるか?
東洋水産、冷食はライスバーガーなど強化


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

体も心も熱い夏



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