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No.467-9/3

日本最大規模の食育イベント。
生協が生産者、食品メーカー、
行政など160団体と協力して開催

No.467号

日本生活協同組合連合会は8月27日と28日の両日、食育をテーマとしたイベントを東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催した。一昨年、昨年に続いて今回で3回目となる食育の祭典は「コープたべる、たいせつフェスティバル2007」と題して、コープ商品や「ひき肉偽装問題」などの展示、「災害と食」、「健康と食」などといった9つのテーマを設定。食にかかわる様々な情報を発信した。例年11月に開催されていたが、今回はちょうど夏休み最後の週だったこともあり、小学生連れの母親を中心に2万7,000人以上が会場に詰め掛けて大盛況だった。


現在、原材料コストの上昇と円安の影響で、多くの製品価格は上昇する気配を見せている。一方、国内で暮らす生活者の多くは定率減税廃止などに伴う税負担の増加によって、価格への関心が一層シビアになってきている。低迷を続ける個人消費が伸びる可能性は極めて低い。


●会場内は、コープ商品の試飲や試食もできる「コープ商品ゾーン」、災害と食、健康と食、食と環境、食生活の問題提起、食品の安全など「9つのテーマに分かれたゾーン」、ワークショップやキャラクターショーを行う「子ども体験ゾーン」、各生協や食品メーカー、行政の「食」活動を集合させた「たべる、たいせつゾーン」、生産者との交流と即売会を実施した「産直ゾーン」などを展開。また、「たべる、たいせつシアター」では「食」に関する生協の活動と情報を発信。「キッチンシアター」では料理が楽しくなるような様々なプラグラムを組んだ。


●日本人の食生活が乱れ、氾濫する食の情報に消費者が振り回されているのが現状。食のスタイルそのものが崩れ、深刻化している食の問題には、一握りの企業や団体の取り組みだけでは不十分なことがわかっている。国や地方自治体、メーカーや生産者、消費者、地域社会が連携して、食育への取り組みを行うことで成果が期待できる。


●今回の食育イベントに協力したのは食品メーカーや行政、生協など160団体。展示やセミナーの他、子供たちがゲーム感覚で体験できるコーナーが随所に設けられているのが、特に目を惹き付けられた。子供たちが楽しみながら食への関心を持ち、知恵を育成することが食育イベントの最大の狙い。その点では、日生協が今回行ったイベントは大成功といえる。来年は関西で開催する予定だ。


今週の目次




SJ新店レポート

シネコン併設したオープンモールの核店舗として営業開始
 ヤオコー上里店
宇都宮市内ドミナントの再強化図る最新集大成店舗
 たいらや今泉新町店


チェーンストア・コンビニ7月度販売概況

梅雨長引き低温で6月並に低調
 中国製品への不信感も響く、コンビニは上向く


今週の業界トピックス

たいらや 積極的なS&B、情報共有化で収益構造改善
ハローズ 岡山県郊外に広域物流センターを新設予定
シーズンセレクト 新社長にエコス専務の永山氏が兼務
大丸ピーコック 丸井閉鎖に伴い中野店を営業休止


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論52小澤信夫

女性の就業機会の増大と役割・責任の充実を
サシスセソ婦人から カキクケコ婦人に


グロサリーの現状と課題 サミットの政策と成果を聞く

「新しい商品と分類」テーマの推進が収益に貢献
 「1バイヤー1品開発」と「売場変えよう」運動でコーナー化充実


企業動向

伊藤園、タリーズ寄与し連結売上高が一気に3,370億円


食品マーケティング

連日の猛暑で冷麺伸びる(第2四半期実績)
 東洋水産、秋需要へチルド麺と冷食
味の素、新・ピュアセレクトに新風送る


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

猛暑効果でカキ氷が人気に


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