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No.473-10/22

SMが直面する今日的な課題を広く取り上げ、
共通認識を持ったNAS全国大会

No.473号

(社)全国スーパーマーケット協会(NAS)の第25回全国大会 西日本連合会・大阪大会が10月9、10日の2日間、大阪市北区の大阪国際会議場で開かれ、全国のスーパーマーケットのトップやメーカーの代表、およそ1,200人が集まった。あいさつに立った原信一理事長(=写真中央)は、採用難が続く中で不当労働行為につながる長時間労働が起きないように、コンプライアンス(法令順守)を訴えた。大きな課題が山積する業界だけに、お祭りムードの中でも、きりっと引き締まった大会になった。


悪者にされた「レジ袋」の汚名返上を世間にアピールしたい


◇…原理事長は地球温暖化に関連し、「1人当たり年間300枚消費されるスーパーのレジ袋は、石油輸入量の1%にも満たない」と環境問題の元凶にされている現状を紹介。「袋持参運動も解決には結び付かない。環境とレジ袋はあまり大きな関係はない。これを、メーカーなどとも連携して世間に示すことが大事だ」と強調した。


◇…同協会は毎年、アメリカの流通業視察を続けているが、原理事長は「ウォルマートがなぜ成功したかを店長にインタビューすることで分かった。24時間営業の店舗で、時間ごとの売場責任者が社員とのコミュニケーションの接点をうまく取っている。ここが他社との差になった」と見学の成果を披露し、来春にも視察を追加することを示唆した。


◇…現役の“流通人”では最高齢に属する清水信次名誉会長も、あいさつに立った。「1970年にアメリカで202社あった百貨店が、昨年には17社まで減ってしまった。日本の銀行も4社に集約された。そんな中でも、ローカルのSMはびくともしない。500m圏で、生鮮3品と惣菜を磨き上げれば、お客様は付いて来てくれる。国も企業も家庭も支えるのはトップリーダーの役割だ」と会場に詰めかけた経営陣を力づけた。最後は「法は守らなければならないが、そんなことをやっていたら、戦後日本の復興もなかった」と会場を笑いの渦に巻き込む“清水節”で締めくくった。


◇…また、東京大学生産技術研究所の山本良一教授は大会の冒頭、「地球温暖化の進行と世界の対応」をテーマに記念講演した。「CO2の排出など地球を取り巻く環境汚染は、もはや待ったなしの状況が続いているが、企業にとってはリスクであると同時にチャンスだ」との見解を示し、注目された。


今週の目次




SJ新店レポート

新業態2店をJR立川駅改札内・外に同時出店
 キノクニヤ アントレ エキュート立川店


対面販売のインストアベーカリー導入

オーケー一ツ家店


テスコ5号店も居抜き、弁当・惣菜は店内製造主体

テスコエクスプレス千歳船橋店


冷食の品揃えを5倍に拡大、規模は1.5倍で実験

99イチバキッチン江戸川本一色一丁目店


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論55小澤信夫

天知る 地知る 人が知る いつも御天道様が見ている


今週の業界トピックス

ドン・キホーテ 長崎屋を買収し、筆頭株主に
イオン 中国第2位のデベロッパー企業と業務提携


セミナー案内

ローカルSMの活性化戦略


イオングループ 下期開店予定店舗一覧


小太郎がゆく

お駄賃


寺岡精工 東京で2007ニューバランスフェア開催21

イシダ 業界初 鉛フリーのX線防護カーテンを開発


国分の地酒蔵元会・展示?酒会 59社出展で盛況

1〜8月の清酒市場94%、国分100.1%と健闘


新商品で秋商戦活性化 明治乳業のマーケティング

ニーズに応えた「ブルガリア・そのままでプレーン」


食品マーケティング

中国産、食材・食品の国産切り替えに動く
チルド・冷食メーカーの商品戦略
 東洋水産 アクリフーズ 味の素冷食


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

大局観に立った価格問題対応を



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