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No.474-10/29

「リサイクルの流れに理解を」
スーパー発信の環境フェスティバル開催

No.474号

「みんなでつくる地域の環境」――マックスバリュ西日本では、10月20日、広島県東広島市で9月にオープンしたばかりの高屋店の駐車場で「環境リサイクルフェスティバル」を開催した。メーカー、販売者、消費者、再生業者といったところが、リサイクルの流れをより詳しく理解してもらおうとパネルやリサイクル品の展示をしたほか、ペットボトルのキャップすくい、環境クイズなども実施、家族連れなどでにぎわった。同社の環境フェスタは、年2回平均行われており、今回が9回目。


◇…ペットボトルやトレイのリサイクルが日常生活に定着してきた流れをくんで開催された今回のフェア。冒頭にあいさつした出口博取締役SSM中四国営業担当、広島事業部長は「環境問題は難しく考えるのではなく、ちょっとした生活の工夫の中で生かせるもの」と誰でも参加できることを強調した。高屋店の松本智裕店長も、「店頭に設置した5つのリサイクルボックスに出すルールを再確認してほしい。分ければ資源、混ぜればゴミ」と消費者の協力を求めた。


◇…同社は社会全体の効率的なリサイクルシステムとして、ゴミをできるだけ減らすReduce(リデュース)、できるだけ何度も使うReuse(リユース)、捨てずに再資源化するRecycle(リサイクル)の3つのRを提唱している。分別・洗浄をどの程度までするのか、回収の形態はこれでいいのかなど、クリアすべき課題も多い。


◇…環境フェスタには、食用油からスニーカー用石けんを作った植田油脂、ペットボトルの再生を手掛ける池田・ウツミリサイクルシステムズ、食品トレイ回収から再生まで一手に引き受けるエフピコなどがパネルや実物を展示した。またコカ・コーラウェストジャパンは、環境への取り組みを前面に打ち出した。建築資材に転用した安田金属や魚のアラを再生する広島水産加工も自社の取り組みをPR。マックスバリュ西日本は、店頭の回収品が再生されるまでの流れを分かりやすく解説し、リサイクルで生まれたトップバリュ製品も並べていた。


 ◇…各ブースともプレゼント目当ての人が多かったが、イベント参加した30歳代の主婦は、「子どもと一緒にリサイクルボックスで分別の大切さを教えています」と話していた。環境で一歩リードする企業が店舗選択の基準になりつつあることを感じさせられるイベントだった。
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今週の目次




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今週の業界トピックス

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今週の開店情報一覧


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企業動向

カルピス社、秋向けの新飲料を相次ぎ全国発売


食品マーケティング (鈴茂器工&レオン)

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今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

環境問題は子どもから



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