「消費税増税」論議で、かすんでしまった「街づくり3法」
11月23日、滋賀県野洲市にイオンのスーパーセンター野洲店が開店した。JR野洲駅からは西北に4km離れた新興住宅地にあり、売場面積1万u余、駐車台数957台と小ぶりだが、食品から衣料、ホームセンターグッズまで幅広く品揃えされている。
「ワンフロアで買い物できるから便利です」と乳飲み子を抱えた若い主婦は、スーパーセンターの開店を率直に喜んでいた。車で15分の守山や近江八幡まで出掛けなくて済むのも助かるという。平野部ではあまり雪は積もらないが、冬場はスタッドレスタイヤが不可欠の湖東地方。カーピットでは、タイヤを値踏みする人や交換のためにピットインする車もあった。
野洲市に隣接する守山市で11月2日にオープンした平和堂・フレンドマート守山水保店(P6〜9のSJ新店レポート参照)は、JR守山駅から直線で約4km北西の湖岸寄りにある。イズミヤとイオンのスーパーセンターに挟まれるが、中間点にくさびを打ったのは、滋賀の雄・平和堂だからできたことだ。ニュータウンの入口に隣接する立地だが、駅からのバス料金は450円もする。
イオンのスーパーセンター野洲店の立地は、2004年10月に野洲市と合併した「中主(ちゅうず)町」が前身だ。大型店ができれば、固定資産税が入り、その市町村は潤う。「街づくり」とは言いつつ、もはや“陣取り合戦”は終結期にある。消費税増税でもあれば、結果的に国や地方にお金を落とす大型店が重宝され、商店街の再生などは、ますます遠のく。
華やかな出店とは裏腹に、駅までのバスの便が悪く、車抜きには生活が成り立たない地方都市。「街づくり」の基本である、インフラの整備は止まったままだ。京都・大阪の通勤圏内にあって人口が増え「元気印」とされる守山・野洲市でもこの有様だ。他の地方は押して知るべし。完全施行の法律も厳しい現実の前には、趣旨を生かせないままだ。
町主導のNSCの核店舗、600坪SM
たいらや芳賀店
スーパーセンターに挟まれた小型店
平和堂・フレンドマート守山水保店
地域に密着した600坪の標準店
ベルク深谷稲荷町店
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