流通の歴史を作るのは、再び「関西企業」?
和歌山県を地盤とするオークワは11月21日、岐阜県との境にある愛西市に中部・東海エリア初の「愛西プラザ店」をオープンした。これまで和歌山、大阪、奈良、三重と着実にドミナント展開を続けてきた同社のエリア拡大の“新たな一歩”といえる。
一方、東海エリア進出4年になる“兄貴分”の平和堂も11月8日、主力業態のアル・プラザを愛知県で初めてオープンさせた。場所は中部国際空港が常滑にできるまでは、空の玄関口だった小牧市の名鉄駅前だ。イトーヨーカ堂の閉鎖店舗を大改装して、出店に漕ぎ着けた。
共同仕入れ会社「ニチリウ」の主力メンバーが、揃ってユニーやイオンのお膝元に出店するのは、トヨタを始めとする製造業の好調さが、中部経済に明るさを投げ掛けているからだ。東京の一極集中が進んで、「東海道ベルト地帯」という言葉も色褪せてきた。何とかここは、中部圏に頑張ってもらいたいものである。
例え本社機能が東京に移っても、店舗はその地に残り、地域に根差した販売拠点となる。多くの流通マスコミが関西を離れ、東京に集約化したのと小誌は方向を異にする。支社を開設したのも、こういう時だからこそ、関西に情報発信の拠点を設け、地道な店舗取材を重ねようという言わば“逆張り”の発想だ。
10年前、東京・代々木の地に産声を上げた小誌は、「店舗をベースに流通の明日を考える」が発刊のコンセプトだ。5月に創刊10周年を迎えた、来年半ばには500号の大台にも乗る。当時はまだ珍しかったインターネットのドメインを「sji」(ストア・ジャパン・インタラクティブ)としたのは、読者との「相互交流」を大事にしたいという願いが込められている。 今号は関西支社開設特集としました。
スーパーセンターとSM、GMSで関西を深堀
経営計画の着実な推進で改革を軌道に
イズミヤ社長・日本チェーンストア協会会長 林 紀男 氏
イオンGのSM、2010年度売上2兆円、営業利益率4%に
グループ情報共有密に、成功事例を水平展開
イオンSM事業EC議長・マックスバリュ西日本会長 原田 昭彦 氏
システム完成で成長路線歩む
何事にも「問題意識」を持って
コノミヤ会長 芋縄 純市 氏
丸久・サンシャインチェーン本部
平和堂とオークワの個性ある「出店戦略」――店長の選択とは
笑顔で接客、関西カラー前面に
EDLPにこだわり “価格の地域間格差”を解消したい
ベイシアフードセンター常滑店
エコに対応した巨大モール、ジャスコを核に204店営業
イオンモール羽生
「値上げ」1
フルーツ大豆バーSOYJOYが2年目で3倍増へ
問いがまちがっていた
平成の「トイレットペーパー騒動」
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