成田国際空港の年間旅客者数は3,500万人。関西国際空港の3倍、中部国際空港の6倍あり、日本人が6割、外国人は4割の構成となっているそうだ。飲食・物販の総店舗面積は3万u。百貨店の松屋本店とほぼ同規模で、関西国際空港2.5倍、中部国際空港の2倍という。成田国際空港のリテール部門の年間売上高は770億円。新宿高島屋とほぼ同じ年商で、空港内の商業施設としては大きく、売上の半分は免税店が占めている。
2004年に民営化された成田国際空港も時代に合わせた変化を求められている。昨年12月20日、第1旅客ターミナル北ウイング出発チェックインカウンターの上の階に、日本ブランドをお土産として世界へ提供するライフスタイルショップ「ジカバー・ニッポン+チャシン」がオープンした。開発・運営したのは愛知県名古屋市に本部があるメイド・イン・ジャパン・プロジェクト。日本の地場産業のブランド再生を目指し、2005年7月に設立された小売企業で、現在は同じコンセプトのショップを3店展開。今年3月下旬には名古屋市緑区に開業するイオンのショッピングセンター内にも出店する予定らしい。
「ジカバー・ニッポン+チャシン」は、日本製だけを揃えた物販コーナーと茶道のおもてなしをコンセプトとしたカフェスペース「縁側ラウンジ」を併設した新業態店。55坪の店舗面積があり、お茶をたてたり、和菓子を盛り付ける厨房設備を4坪設け、お茶や和菓子を楽しみながら休憩する25坪ほどの空間(テーブルや椅子は一切置かず、席数は約50席)がある。営業時間は7時30分〜20時までで、年中無休。従業員6人体制で対応する。店内には商品を検索するタッチパネルを3台設置し、商品説明を実施。日販目標は40万円。
店内で販売しているのは、日本の伝統工芸品の他に駄菓子や和菓子、日本酒、米、飲料など。店内で喫茶できるのは抹茶、玉露、深蒸し煎茶、玄米茶、ほうじ茶の5種類。1杯の価格は840円と1,050円。高級ホテル並みの価格だが、日本ブランド育成・発展のため妥協しなかったようだ。
埼玉県さいたま市 与野・北浦和地区
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「値上げ」3
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