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No.484-1/14

最高のお土産として日本ブランドを世界へ
(成田国際空港内に出店したジカバー・ニッポン+チャシンの店内)

No.484号

日本文化のアイデンティティーの確立を理念に掲げるメイド・イン・ジャパン・プロジェクト。日本ブランドを流通させ、新たなマーケットを開拓するため、2005年に設立された。同社は昨年12月20日に成田国際空港内に日本製品を 販売する売場と茶道の精神を活かしたカフェスペースを併設した店舗を出店。昨年はこの他、東京・六本木に開業した「東京ミッドタウン」内に日本製に特化したライフスタイルショップ「ジカバー・ニッポン」1号店を3月30日にオ ープン。10月5日にはJR立川駅構内に開業した駅ナカ商業施設「エキュート立川」に新業態「アマテル」を出店している。今年3月下旬に開業予定のイオン大高SC内にも「アマテル」の2号店を出店するそうだ。


成田国際空港の年間旅客者数は3,500万人。関西国際空港の3倍、中部国際空港の6倍あり、日本人が6割、外国人は4割の構成となっているそうだ。飲食・物販の総店舗面積は3万u。百貨店の松屋本店とほぼ同規模で、関西国際空港2.5倍、中部国際空港の2倍という。成田国際空港のリテール部門の年間売上高は770億円。新宿高島屋とほぼ同じ年商で、空港内の商業施設としては大きく、売上の半分は免税店が占めている。


2004年に民営化された成田国際空港も時代に合わせた変化を求められている。昨年12月20日、第1旅客ターミナル北ウイング出発チェックインカウンターの上の階に、日本ブランドをお土産として世界へ提供するライフスタイルショップ「ジカバー・ニッポン+チャシン」がオープンした。開発・運営したのは愛知県名古屋市に本部があるメイド・イン・ジャパン・プロジェクト。日本の地場産業のブランド再生を目指し、2005年7月に設立された小売企業で、現在は同じコンセプトのショップを3店展開。今年3月下旬には名古屋市緑区に開業するイオンのショッピングセンター内にも出店する予定らしい。


「ジカバー・ニッポン+チャシン」は、日本製だけを揃えた物販コーナーと茶道のおもてなしをコンセプトとしたカフェスペース「縁側ラウンジ」を併設した新業態店。55坪の店舗面積があり、お茶をたてたり、和菓子を盛り付ける厨房設備を4坪設け、お茶や和菓子を楽しみながら休憩する25坪ほどの空間(テーブルや椅子は一切置かず、席数は約50席)がある。営業時間は7時30分〜20時までで、年中無休。従業員6人体制で対応する。店内には商品を検索するタッチパネルを3台設置し、商品説明を実施。日販目標は40万円。


店内で販売しているのは、日本の伝統工芸品の他に駄菓子や和菓子、日本酒、米、飲料など。店内で喫茶できるのは抹茶、玉露、深蒸し煎茶、玄米茶、ほうじ茶の5種類。1杯の価格は840円と1,050円。高級ホテル並みの価格だが、日本ブランド育成・発展のため妥協しなかったようだ。


今週の目次




新・激戦地ストアシーイングマップ2008・1

埼玉県さいたま市 与野・北浦和地区


SJトップインタビュー

全員参加の個店経営でヤオコーブランド確立へ
 地区担当への権限委譲で60店の壁乗り越える
  ヤオコー代表取締役会長 川野 幸夫 氏


SJ新店レポート

300坪に建替え増床して足元商圏固める
 さえき小谷田食品館
プロトタイプ構築へドミナント化急ぐイオンのSuC
 イオンスーパーセンター野洲店
コンビニタイプの小型店を駅ナカに初出店
 クイーンズアイ三鷹


流通業界版「間違った日本語」・その32(株)島田研究室・代表 島田陽介

「値上げ」3


2008年 小売団体トップの年頭メッセージ

(社)日本ショッピングセンター協会 会長 木村 惠司 氏


今週の業界トピックス

良品計画 新社長に金井専務が昇格し、松井氏は会長に
イオン 2008年2月期連結決算は10年ぶりの減益と予想
アークス 子会社のラルズがホームストアを吸収合併


食品マーケティング

迫る、春の「食品」新商品開発に注目
 大手SMの集客競争に翻弄される売価
ダイエー再生の戦いに専業卸の役割は
 丸紅グループ、低温専業卸、ナックスのイオン向けチルド対応


今週の大店立地法公示速報


交差点

どえりゃ〜売れてる味噌ソース



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