(写真はかながわコープのコープすみれが丘店)
日本の生協全体の年間供給高(売上高)は2兆5,800億円と巨大だ。このうち店舗事業は1兆円、無店舗事業は1兆5,800億円の内訳となっている。無店舗事業のうち、長らく生協の礎として支えてきた班配(共同購入)事業は成長がストップし、変わって17年ほど前から取り組み始めた個配(個人別宅配)事業が毎年のように2桁成長を続け、ついに今年度(2008年3月期)は個配事業が班配事業の供給高を上回る模様だ。
「10年後、20年後を見越した生協のあり方を今から議論し、その形を作っていくことが必要」と日本生活協同組合連合会の山下俊史会長。「2008年はいろいろな意味で歴史が変わる年になる。今年4月から施行される改正生協法を咀嚼して、将来に向けた生協の体制を作り、日本の社会システムの中でどうやって支えていくのか…」と語る。
年間1兆円の供給高を目標とする個配事業。その成長は、スタート時に比べると若干陰りが見え始めている。「個配がいつまでも成長を続けるとは思っていない。少子高齢化で、人口だけでなく世帯数も今後は減る状況の中にあって、このままの状態のままではいつかは成長がストップするだろう」と日本生活協同組合連合会の矢野和博専務理事。新たな取り組みが急務となっている。
「生協全体で赤字となっている店舗事業を何とか黒字の事業にすることが待ったなしの状況になっている。それには各県で隣接している生協を連合帯として強固な組織とし、連合帯の中で責任を明確化していくことが求められている」(山下会長)。経営破綻寸前までいったコープさっぽろは見事に経営再建を果たしつつあり、道内の連帯の動きも完了している。コープさっぽろの教訓を活かして、他の生協の生き残りをかけた戦いが始まっている。「我々が努力しなくてはいけない余地はまだ充分残されている」と山下会長。生協の改革がようやくスタートした。
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