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No.492-3/10

創業の地で30年ぶりの大型出店。
「ゆめタウン広島」がオープン

No.492号

中・四国・九州を中心に大型ショッピングセンターを展開しているイズミが2月22日、創業の地・広島に「ゆめタウン広島」をオープンした。臨海部に近い日本たばこ産業(JT)広島工場の跡地に建設されたもので、207の専門店を従えたモール型店舗だ。“他流試合”で蓄えたノウハウを結集して凱旋した同店は、広島市内で実に30年ぶりの大型出店となった。バスや路面電車の停留所の前にあり、駐車台数2,400台を備えた好立地だ。


SCとテナントをうまく配分したミックス型のモール店舗


「ゆめタウン広島」は同シリーズ50番目の店で、これまでの店舗を束ねる旗艦店舗でもある。地元のスーパーが本拠地で超大型店を開店したとあって「広島市民」の期待も大きく、朝の7時半ごろに来た人もいた。9時の開店前には2,500人もの行列ができるほどの人気を呼んだ。


イズミは1961年(昭和36年)に、現在はヤマダ電機テックランド広島中央本店になっている市内の八丁堀で第1号店を出店した。95年(平成7年)に「ゆめタウン遠賀」(福岡県遠賀郡)からスタートした九州出店戦略で軌道に乗った。07年2月期の全店舗数は76店で売上高は3,597億円だったが、その大半を稼ぎ出すのが「ゆめタウン」だ。


広島市内では78年(昭和53年)に開店した「イズミ安古市店」(広島市安佐南区)以来の大型出店となった。地元ではなじみ深いスーパー「イズミ」から西日本を代表する大型商業施設「ゆめタウン」として凱旋し、広島のシンボル店として新たに歩み始めたわけだ。


「ゆめタウン光の森」(熊本県菊池郡)や「ゆめタウン佐賀」(佐賀県佐賀市)で培ったノウハウをもとに、ユニバーサルデザインの要素を多数導入した。段差がなく入れる店舗や乗り降りがたやすいエスカレーターなど、年齢や性別、身体のハンディキャップを意識することなく利用できる。


団塊世代と団塊ジュニア、その親世代といった3世代が楽しめる「わくわく驚き」のショッピングゾーンは、広島初出店の専門店が72店舗もある。イズミのSC部分とテナントをうまくミックスさせた、イオンが得意とする2核1モールとは一味違う「ミックス型」モールだ。「ゆめタウン」は今夏には島根県の出雲にもお目見えする。


今週の目次




SJ新店レポート

抜群のアクセス 食品館核に専門店のトータルパワーの持続がカギ
 イズミ・ゆめタウン広島
直営ドラッグ併設コンパクトSM
 ライフ大森中店
直営7店で実験後、FC化と既存店の切り替えを計画
 ローソンストア100中野南台店


チェーンストア・コンビニの1月度販売概況

気温低く食品堅調、正月は刺身盛合せ好調
 SMは6ヵ月連続で既存店売上プラス


今週の業界トピックス

オークワ「生鮮大学1期生」鮮魚出身の新社長が誕生
イオン トップバリュの商品説明会、神戸・東京で開催


ターゲット戦略コーナー

健康がテーマの売場篇(下)


ハマさんのコーヒーブレーク・48 コラムニスト 浜本經道

ギョーザ中毒事件の効用


MDに変化の兆し!! 過去最高の75,000人集めたSM・トレードショー

もはや「こだわり」と言う商品差別化時代は終わった


SM・トレードショー「こだわり商品コーナー」から

おたふく豆の春月 南信州が生んだ「味と香り」の名品
仙台麩の山形屋商店 注目したい品揃えと売り方で変わる乾物の売上


企業動向

明治乳業、ナチュラルチーズの十勝工場を稼動開始


食品マーケティング

依然混迷する中国産・食品群
 需要期に向け調理済み冷食は国産強化


今週の大店立地法公示速報


交差点

SMトップ12人が登場



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