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No.501-5/26

堂島に「ほたるまち」誕生。
大丸ピーコックも新店をオープン

No.501号

江戸の昔から米の取引の中心地だった大阪の堂島。中ノ島と隣接した堂島川沿いの北側に、水の都・大阪の復活を願う「ほたるまち」がオープンした。千里の奥に移転した阪大病院跡地約21,000uをUR(都市再生機構)など8社が再開発したものだ。現在、淀屋橋止まりになっている京阪電鉄が中ノ島線として10月19日に延伸され、不便だった交通アクセスが一変する「ほたるまち」周辺。5月3日、商業棟の一角には大丸ピーコックの「堂島クロスウォーク店」がオープンし、7月にかけて随時、街の施設が整う。


高度成長期から比べると、格段に水質が改善した堂島川。川べりには船着場も設けられ「福島港」と命名され、水都を巡るクルーズ船の発着も予定されている。街開きしたばかりで、すべての施設が揃ったわけではないが、これから7月にかけて整備が進められ、最終的には2つの多目的ホールを中心に、多彩な飲食店、超高層マンション、朝日放送の新社屋などが立ち並ぶ。


この街から1kmあまり北側に昨年11月、西梅田店をオープンした大丸ピーコックは、商業棟の1階に新店をオープンさせたが、すみわけを考えている。都市型ライフスタイルを意識した「中食」を充実させ、コンビニエンスストアの品揃えに不満足なビジネス需要を取り込む予定だ。


街の名前は、与謝蕪村の「淀船の 棹の雫も ほたるかな」の句にちなんだものという。かつてはこの川にも、ほたるが舞っていたのかもしれない。「きらびやかな光ではなく、はたるのような優しい光で川を照らす街」で、環境重視の世の中にぴったりだ。


首都圏でも見直されている「親水性のある都市空間」だが、どれだけの集客があるかは、今のところ未知数だ。「朝から晩まで、時間帯を問わず人が気軽に集える街」になれば、おいしさと簡便性を追求する「街なかスーパー」の役目を果たすことができる。川沿いの一角には、この地に生まれた福沢諭吉の記念碑が立っている。近代日本を築いた偉大な思想家で慶応大学の創始者が、この街の発展をじっと見詰めている。


今週の目次




500号突破記念特集


本誌500号突破記念企画
食の安全・安心・安定供給に取り組むチェーンストア

意識変革で「企画力・商品力」の相乗効果を発揮
 サミット 商品本部長 田村 詔 氏
「価格対応〜上質・健康」開発&発掘で商品拡充
 与野フードセンター 商品部部長 清塚 等 氏
飛躍的に拡大する「顔が見える野菜。」
 イトーヨーカ堂青果部チーフバイヤー 恵本 芳尚 氏(下)


環境レポートシリーズ(2)

第2回チェーンストア環境対策アンケート調査結果分析
 社会的要請強い分野での環境対策進む


SJ決算レポート(CVS篇)

主要7社全店売上高1.8%増の6兆4,545億円
 既存店売上は競合激化で1.2%減


流通業界版「間違った日本語」・その36
(株)島田研究室代表 島田陽介

「流通革命」2


SJ新店レポート

「利便性+こだわり」の都市生活圏SM
ダイエーfoodium多摩センター


クレーム・トラブル対応と解決のコツ14小澤信夫

お客様から聞かれたとき「じゃいいですよ、使えますよ」等のタメ口で応えたり、
「ダメです」と応えるのは、お客様をカッと怒らせてしまいます


今週の開店情報一覧


小太郎がゆく

レバレッジ


食品マーケティング 専業メーカーが新たな商品力の強化

漬物業界、キムチはまだ伸びる? 現状ピークか、拡大途上か?


今週の大店立地法公示速報


交差点

次なる一手は刺身と日本酒!



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