フェスティバルは模擬客2〜3人に対しチェックアウトを実技する形で進行するが、お客様からの様々な苦情や要望への対処の仕方をそれぞれが披露するのがこの大会のユニークなところ。現場でよくある出来事をテーマに設定、1テーマについて3社がそれぞれ接客対応を実技する。
具体的には、「世間話が長いお客様に話を打ち切るための対応」「お客様が財布を届けてきた場合の対応」「沢山の小銭で会計をするお客様への対応」「一人一点限りの限定商品を2点購入しようとしているお客様にそのことを指摘したところ、車にもう一人乗っているからと言われた場合の対応」「お客様の子供が持っている菓子を会計済みか確認したところ、他店で購入しており疑われたことに対しご立腹された場合の対応」「特売POPを取替え忘れていた場合の対応」などのテーマを設定。
その実技にはそれぞれに違いがあって面白かった。例えば、一人一点の限定商品の例では2社はあくまでも一緒に並んで下さいと断っていたが、三徳は「今回は結構ですが、次回からは一緒に並んで下さい」と2品を会計、特売POPの取替え忘れの例では2社が差額を返金するのに対し、マイヤは担当にPOPの訂正を指示し、全額を返金していた。ことほど左様に各社の対応には小さな点から大きな点まで違いがあって非常に興味深いものがあった。
百聞は一見に如かず。全国から集まったチェッカーたちの実技を見て参考になる点は多い。この大会がチェッカーレベルの向上に果たしている役割は大きいと言える。
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