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No.510-7/28

SM業界の現状から将来を含め、パネルディスカッション
「商品と価格の問題を徹底議論する」が開催された

No.510号

日本スーパーマーケット協会は7月10日(木)、通常総会後に毎年恒例の記念パネルディスカッションを都内のホテルで行った。清水信次ライフコーポレーション会長兼CEOを始めとして食品スーパーを代表する経営者5人がパネラーとして登場。「商品と価格の問題を徹底後論する」と題して、「食糧・エネルギー・環境問題、石油価格・原材料費高騰、プライベートブランド開発」などスーパー業界が直面している現状と将来について活発な討論が行われた (左から順に清水信次ライフコーポレーション会長兼CEO、平富郎エコス会長、大桑?嗣オークワ会長兼CEO、齋藤充弘全日本食品社長、川野幸夫ヤオコー会長)


「まるで社交界ではないか。世界のトップが洞爺湖サミットで一体、何を話したのか」と嘆くのは日本スーパーマーケット協会の清水信次会長。7月10日に同協会の通常総会が都内のホテルで開催され、その後に行われたパネルディスカッションの席上で清水会長は「今回のサミットで地球規模の人口問題と石油価格・原材料価格の高騰の問題が、全然議論されていない」ことに憤る。「地球の規模からして人口はだいたい25億人が適正だが、現在は65億人を超え、このまま放置すれば100億人に達してしまう」。「原料高騰の価格破壊の原因はファンドマネーにあるのに」と語る。


「人口が増えすぎて食糧が足りなくなるのは当然」と平富郎副会長。「天然資源のあるアメリカと、資源のない日本では状況が全然違う。水の問題も大きい。店のトイレの水くらい雨水を利用できるよう開発部長に言っている」という。


「日本の食糧自給率は39%しかないが、いまだに生産調整している」と大桑?嗣副会長。「地産地消ができる工夫を我々はしなくてはいけない」。続けて「商品の価格高騰については消費者がアレルギーを強く持っている。オークワは昨年10月から『ストップ・ザ・プライス』を実施しているが、価格を据え置いた商品は前年比140%で推移している。今年12月末まで実施する」。


「売価と商品の売れ方については我々ボランタリーチェーンの本部がたぶん一番データを持っている」と齋藤充弘副会長。「1つの商品に1,000のデータがあるといっても過言ではない。牛乳については値段を下げるとすぐ飛びつく消費者がいる反面、同じ商品をずっと買い続けるお客もいる。見極めていかないと商売にならない」という。


「我々は供給する責任がある。もちろん小売業だけでできるとは思ってない。生産者やメーカーと一緒になってやっていかなくてはいけない」と川野幸夫副会長。「私達の店頭にはお客様の情報がある。小売業は変化対応業であると同時に、変化指導業でもあり、こんな生活があると提案していくことも必要」と強調する。


今週の目次




新 激戦地 ストアシーイングMAP 4

千葉県 千葉市緑区・市原市 おゆみ野・ちはら台


SJ新店レポート

自動車教習所とのコラボで開店した、倉敷初の「ハピーズ」
 天満屋ストア・ハピーズ倉敷中島店
幸手市内2店目、今後も周辺のドミナント化進める
 ベルク幸手北店
高質プラス価格訴求でSUC進出に備える
 ニシザワ・ベルシャイン箕輪店


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

大きな人間力と卓越した指導力こそリーダーの条件


今週の業界トピックス

三井不動産 新三郷ららシティ、今年10月から来年にかけて順次開業
ローソン 国産米100%使用の米粉パンを発売
サークルKサンクス 低カロリーおにぎりを発売開始
ミニストップ 3月下旬から発売したピタサンドが好調


今週の開店情報一覧


小太郎がゆく

煙を食わす


フリーデンの戦略&提案 小俣勝彦営業統括本部長に聞く

規模・血統・環境・飼料・技術に万全期し
SM要望の定時定量定質仕入に対応


企業動向 雪印乳業

今後の売上ダウンは20%-30%、プレキャンなど実施


食品マーケティング

冷食、下期向け戦略商品は何か?
 中国不安説振り払う安心・安全対応と品質
 日清フーズ、ニチレイフーズ、味の素冷食


今週の大店立地法公示速報


交差点

今こそ支持されるバックヤード公開



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