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No.512-8/11

激戦地・埼玉の優良SMベルクが
イオンのSC内に初出店

No.512号

8月2日(土)に開業した「イオン上里ショッピングセンター」の中にベルクが初めて出店した。埼玉県・上里町にあり、競合するSCはヤオコーが核店舗として営業している「ウニクス上里」。こちらの施設内にはシネコンを内包し、ちょうど1年前の2007年8月8日に開業している。地元・埼玉県同士ということで、県内の多くの場所でヤオコーVSベルクという構図ができている。今回開業したSCの周りには、この他にもとりせんやベイシアの店舗も営業。勝ち残りをかけた戦いがスタートを切った。


埼玉県は日本でも有数のSM激戦地。特にヤオコーとベルクが激しい競争を繰り広げ、まるで【はさみ将棋】のように両社が店舗展開している。どちらも埼玉の優良企業で、業績は株式上場以来、好調を続けている。ただ、営業スタイルは相反する。ヤオコーは個店経営、独立路線、ライフスタイルアソートメント型SM。ベルクは本部主導型経営、イオングループ傘下、トップバリュを中心とした商品展開を行う。


創業50周年を昨年迎え、今年10月中旬に出店予定の岩槻西町店で100店体制となるヤオコー。昨年は50周年記念セールを実施し、今年は既に100店舗達成セールを進めている。来年、創業50周年を迎えるベルクがどのような記念セールを仕掛けてくるのか、興味深いところだ。


8月2日、埼玉県上里町に開業した「イオン上里ショッピングセンター」の核店舗にベルクがオープンした。イオンのSCにベルクが出店するのはこれが初めてだが、「今後も出店の依頼があれば出ていきたい」とベルク原島功社長。2q以内のところに「ベルク七本木店」があるが、ヤオコーを核店舗としたSC「ウニクス上里」も1年前から営業を開始している。ヤオコーの店は年商18億円の予算は下回ったが、土日を中心に集客を増やし、業績は上向いているそうだ。ただ、「ベルク上里SC店」の出店で現在1割ほど厳しくなっており、9月までの状況を見て対策を立て直したいとヤオコー側。「ベルク上里SC店」の年商目標も18億円。「自社競合によって『ベルク七本木店』は10%ほど、『ベルク本庄店』は5%ほど影響が出るのではないか」と原島社長。


「ウニクス上里」の年間来客数は400万人で、年商80億円を見込んでいたが、計画を若干下回った様子。「イオン上里SC」の年間来客数は500万人以上で、年商は推定100億円の予定。来年には両SCとも拡張オープンを計画し、「ウニクス上里」はスポーツクラブや大型スポーツ物販店、レストランを営業させる。一方、「イオン上里SC」も別棟でラウンドワンのアミューズメント施設を出店させる。果たして勝負の行方は…。


今週の目次




SJ新店レポート

岐阜に上陸した「紀の国の雄」和歌山色を全面に打ち出す作戦
 オークワ・プライスカットオークワ岐阜柳津店
松坂屋ストアとの統合直前、都心型小型店のモデルを出店
 大丸ピーコック神田妻恋坂店
小型店の活性化新業態3号店目
 いなげやina21昭島中神店


チェーンストア5月期決算

大黒天物産は売上、利益とも2桁伸長
 ドミー、マルミヤストアは増収減益


「Kマート」の「安さ」の教訓

(株)島田研究室・代表 島田陽介


今週の業界トピックス

オオゼキ 石原坂寿美江氏が新社長に昇格
マルミヤストア 大分銀行出身の池邉恭行氏が新社長に
ローソン&郵便局 日本橋郵便局内にJPローソンの1号店


今週の開店情報一覧


ハマさんのコーヒーブレーク・53 コラムニスト 浜本經道

サミットは大成功


試食の目的再確認を SJパトロール隊の目

セルフ販売で食品の試食は不可欠
 客が近づき手を延ばす演出と声のかけ方がポイント


食材ノートコラム・14 カボチャ


企業動向 昭和産業

金澤専務、消費動向厳しいが新商品軸にテコ入れ


食品マーケティング 冷食、下期向け戦略商品は何か?
(シリーズレポート)

<惣菜向け>ポピュラーメニューにこだわり製法投入
日東ベスト=焼きそばの味向上へ素朴な工夫
マルハニチロ製品=新メニューで北海道・十勝幸福行き5品目


今週の大店立地法公示速報


交差点

なぜ処分品まで売るのか



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