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No.513-8/25

「地水地雇」オークワの新・惣菜工場
和歌山で8月25日稼動

No.513号

近畿や東海で出店を加速している和歌山のオークワが24億円をかけて新しい惣菜工場「オーデリカファクトリー和歌山」を開設、8月25日から稼動した。同社の食品工場としては4拠点目で、米飯、サンドイッチ、卵焼き、サラダなど210アイテムの商品を全140店舗に提供する。初年度の製造高は23億円を見込んでいる。水量・水質ともに恵まれた紀ノ川沿いにあり、地下水を1日300トンくみ上げることができ、コスト面の貢献が大きい。また24時間操業で300人が働く同工場は、産業に乏しい地元に新たな雇用を生み出す。「地産地消」になぞらえれば「地水地雇」と言ったところか。


「安心・美味・お買得 オークワ食品工場」―日配品の売場では、こんな大きなPOPが目に飛び込んで来る。 昭和53年には、すでに南紀食品加工センターを稼働。創業者である故・大桑勇氏の「チェーンストア拡大には、 自社工場の建設がなくてはならぬ」という信念が、今も脈々と受け継がれている。


和歌山食品工場、奈良食品工場、みはま食品工場に次ぐ4拠点目の同工場は和歌山市中心部から東に約10kmの紀ノ川沿いにある。 今回の新・惣菜工場は食品などの通過センターと同じ敷地の一番奥まった場所に建てられた。アユの養殖場があったところで、 今度も水に縁がある施設になった。


製造に欠かせない水は、すべて地下水でまかなえる。日本有数の多雨地帯・大台ケ原が源流の紀ノ川沿いだからこそのメリットだ。排水は工場に隣接した処理施設で浄化した後、隣接の川に流すことができる。


新・惣菜工場の基本コンセプトは「安全と安心、人と環境に優しい食品工場を目指す」で、「良質で安心・安全な食品の安定供給と他社に負けない独自の惣菜部門を確立すること」だ。製造一元管理システムの採用で、消費期限切れの原料等の使用を未然に防止することが可能になった。来年にはHACCP工場の認証を目指す。


重油からガスボイラーに変更したほか、ソーラー照明も多用するなど環境に優しい惣菜工場だ。年間660トンのCO2削減につながる。肝心な味については、ポテトサラダを例に取ると、関東から北海道まで最もおいしい産地をシーズンごとに厳選し、年間を通じて安定供給を図る。オークワ見学時には「ポテトサラダ」の味見が楽しみになってきた。


今週の目次




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今週の大店立地法公示速報


交差点

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