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No.516-9/15

首都圏の元気印SMが町田でガチンコ勝負
(道路沿い手前がオーケー、民家を挟んで奥が三和・フードワン)

No.516号

東京、神奈川を中心に成長を続けるオーケーと三和。両社が至近距離で開店し、話題を集めている。 東京都町田市の町田街道沿い、森野三丁目15番地。同番地内の22号に三和、15号にオーケーが6〜7月に開店。 その距離はわずか40mほど。規模は600坪前後でほぼ同じ。業態も同じEDLPタイプでの激突だ。


 オーケーと三和が激突する東京都町田市森野三丁目15番地は、小田急線町田駅前から町田街道(旧道)を忠生方面に1kmほど歩いたところ。 町田街道沿いに民家を挟んで並んで出店している。


 町田駅寄りが三和のフードワン。本部のあった旧店を建て直した(本部は神奈川県相模原市に移転)。 2階建てで、1階に三和が入り、2階にダイソーが入る。駐車場は屋上と2階、平地を含め171台。 三和の店舗面積は2,329u(大店立地法届出)。 フードワンは三和のEDLP型ディスカウントSM。グロサリーや日配は、段ボール、通い箱などのまま陳列するのが主体で、 青果、鮮魚などの生鮮食品も扱いSKUの数を絞り込んで単品大量に販売するやり方。森野店ではインストアベーカリーまで含めSMとしてフルラインの品揃え。


 一方、オーケー町田森野店は地下1階・地上2階建て。売場は地下1階で店舗面積1,790u(大店立地法届出は1,962u)。 1階の一部、2階、屋上が駐車場。駐車台数は177台。三和とほぼ同じ。 ちなみに駐輪場もオーケー141台、三和128台でほぼ同じ。 店内はシステマチックに動くオーケーらしく、標準的な店づくり。 「高品質EDLP」をコンセプトに週1回のチラシ広告(商品情報)と競合店対抗価格などで安さを打ち出す。 さらに、惣菜での50円おにぎり、50円握り寿司、299円弁当などオリジナルの商品開発で安さを実現する戦略だ。


 開店日は三和が今年6月18日(水)、オーケーが7月8日(火)。オーケーが3週間遅れての開店。 同店開店2ヵ月後の状況は三和が一歩リードしているようだ。 お客の入り具合は明らかに三和が多く、青果、鮮魚などの在庫量も豊富。 主通路内に平台、平ケースが多くて通路幅が狭く通りづらいというのも混んでいる故か。 オーケーは売場が地下でイマイチ入りにくいというのも難点。ただ、通路はゆったりして通り易く、 売場も分かり易く分類され、棚割も過不足なく買い易い。 粘り強くオーケーのコンセプトを貫けばお客の支持は上がるものと思われる。 共に50店台を展開する企業。企業体力を掛けた長期戦が始まった。


今週の目次




売場視点 シリーズ(1)

緊急アンケート「北京オリンピック商戦の結果」
焼鳥や寿司、オードブルなど惣菜が絶好調


今週の業界トピックス

CGCグループ 2年半で34社新規加盟、総年商5,279億円のハイペース
オーケー 前期決算、営業収益1,680億円、7期連続2ケタ成長
全国スーパーマーケット協会 10月9・10日、仙台で第26回全国大会開催
全国食肉公正取引協議会 「お肉の表示ハンドブック2008」が好評、増刷
ユニフロー 業務用スイングドア「新型Vヒンジ」仕様を新発売
寺岡精工 透明ELディスプレイ「ELEXY」、惣菜売場で採用増える


今週の開店情報一覧


SJ新店レポート

IY、生活応援型DS1号店、食品・日用品・衣料品を低価格で
 ザ・プライス西新井店
旧店を全面改装し、競合店に奪われた客を取り戻す
 フレッセイ広瀬店
駅前商店会と共同販促展開する箱型SC
 イオン横須賀久里浜ショッピングセンター


チェーンストアの危機管理対策(11)

遠藤 勝裕 氏 講演 大災害時における企業の危機管理(下)
日常生活を通常の姿に戻すのが一番の支援
 流通業の役目もそこに


食材ノートコラム・15 クリ


企業動向

昭産商事関西支店、蔵城哲男常務・支店長に聞く


食品マーケティング

冷食、下期向け戦略商品は何か
 100円均一冷食の衰退
 大衆人気の焼そば、コロッケの開発も凌ぎ削る


今週の大店立地法公示速報


交差点

狐が減って猪増え農家大変



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