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No.519-10/6

イタリア食材専門のマーケット&レストラン
「イータリー代官山」が日本初上陸

No.519号

  イータリージャパンは9月27日(土)、イートインスペースを店内に設けたイタリア食材専門店「イータリー代官山」を東京都渋谷区代官山にオープンした。イタリア本国ではトリノとミラノに2店展開し、11月にはボローニャにも出店。来年にはニューヨークへも出店する計画がある。イタリアの本社は昨年1月に設立され、初年度の売上高は3,200万ユーロ(約48億円)。代官山の1号店は中庭を囲むようにコの字型の店で展開し、月商8,000万円を目指す。日本では名古屋や大阪など大都市に2号店、3号店を出店予定。


  ファッションの街として有名な代官山に一風変わったスーパーがオープンした。店名は「イータリー代官山」。イタリアの食文化を体系的に体験できる店を目指し、食品の販売と飲食、食育の3ゾーンで構成する。イータリージャパンが直営店として日本に初出店した店。イタリア本国の親会社は昨年1月に設立された新興企業で現在、トリノに本店があり、ミラノにも店を営業する。11月にはボローニャにも店を出し、来年以降はニューヨークやイギリスにも出店する。


  「イータリー代官山」はタイル張りの中庭をコの字型で囲む形の店で、1,500m²の敷地はそのまま延床面積として展開。デベロッパーである東急不動産が1997年に開業して11年が経過した商業施設「代官山プラース」を今回1億5,000万円の投資をかけて改装。新たに「代官山ラヴェリア」として生まれ変わるため、既存テナントを一新。以前はアパレル中心だったが、イタリア食材専門店を核店舗にすることで、代官山周辺の活性化を図るのが狙い。道を挟んで別の商業施設「代官山アドレス」があり、その1階に大丸ピーコックの店が営業している。


  イータリーの取扱商品はパスタやチーズ、生ハム、パン、菓子、水、ワイン、オリーブオイル、ワインビネガーなどイタリアの輸入食材2,500品目。青果物で日本の食材を200品目販売する。マーケットとレストランのエリアが混合した店で、食に関する教室も開講する。マーケットエリアでは当初、ワインや輸入食材を中心に取り扱うが、徐々に生鮮品の扱いを増やす。


  中庭も含めて計120席以上ある飲食コーナーは4つに区分。メインスペースではピッツァ職人によって薪釜で焼かれたピッツァや40年ものの自然酵母「マードレ・ヴィーボ」を使って焼かれた自家製パンの他、パスタを提供。ワインコーナーではベジタリアンフードやオードブルを楽しむ。カフェコーナーではドルチェやジェラートを提供。従業員は約85人で、うち正社員は25人。日本人の他にイタリア人が計15人働いている。月商目標は8,000万円。物販65%、飲食35%の売上構成比を見込んでいる。


今週の目次




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