エコの取り組みは、息の長い「企業活動」
イオンモール草津の屋上には、2つの顔がある。1つは比叡の山々を一望できる展望台がある屋上駐車場。もう1つは、日本有数の太陽光発電の設備を持っていることだ。食品スーパーならすっぽり入る2,000m²の敷地に、年間約20万kwhの発電容量がある。50Wの蛍光灯なら1時間当たり5,000本照らすことができる。このCO2削減は年間85トン。
また建物の1階西南の角には、“ネコの額”ほどのスペースだが。2枚の田んぼがある。春先になれば、田んぼ作りが始まる。地元の大学や小学校に呼びかけて、農業体験をしてもらう予定だ。「里地水田」と名付けられたあぜには、希少植物「ミズタカモジ」も植生されている。
モール1階の中央部には、エコステーションがある。子どもたちが琵琶湖の自然や環境、エネルギーについて学習できるコーナーがある。タッチパネル方式で太陽光発電の容量などが分かる。琵琶湖に住む魚類を集めた水槽も用意された。
このほか、夜間の電力を蓄積して昼間に利用、夜間の冷たい外気をSC内に取り入れ、翌日に活用するものや、屋上からの自然光を効果的に取り入れるシステムの導入で、従来のSCに比べ、CO2総排出量を1割削減できる。湖畔からの眺望にも配慮し、900m²にわたって建物の壁面や屋上を緑化した。
こうした営業数字に直結しないエコに対する投資は、長年にわたって、お客に認知してもらうことで認知される息の長い活動だ。景気減速がエコの進展に黄から赤信号を灯すが“エコの成果”をじっくり見守りたい。
(P9〜15に「エコストア特集)
群馬県 伊勢崎市 県道68号線周辺域
埼玉県に開業したSCの中に、SM新業態2号店
ヨークマートフードセントラルモラージュ菖蒲店
省エネとユニバーサルデザインのモデル店
サミットストア池上8丁目店
駅ビル地下食品売場の一角で営業開始
成城石井川崎BE店
数店舗のSMから省エネ規制の対象に
改正省エネ法施行を控え急がれる対策
改正省エネ法施行を控えその対応を聞く
第1回 コープネット事業連合
最新省エネ機器導入、カーボンオフセットでCO2ゼロ店舗目指す
最新エコストアフォトレポート
郊外立地中心に新店の3分の2に適用
避難安全検証法設計、450坪店で千数百万円のコスト削減
不況時は社員を商売人として鍛え直すチャンス
冷食の販促イベント(シーズン性)も加わる
マルハニチロ食品、定着型メニューを広める
神戸物産 中国製冷凍ギョーザ事件の影響で減益に
世界経済激変で組織小売業存亡の危機
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