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No.534-1/26

「がんばれ受験生」と特設コーナー。
あの大震災から14年の街・神戸もがんばれ

No.534号

  1月17、18日の2日間、全国の大学などを会場にしたセンター試験が実施され、54万4,000人が問題に取り組んだ。スーパー各社でも、年明けから夜食用のカップラーメンや「勝つ」や「受かる」をもじったスナック菓子類を満載した「がんばれ受験生」コーナーを設け、セールを実施している。神戸市のダイエー三宮駅前店では、壁面いっぱいに商品を積み上げ、同コーナーを1月の最終週まで展開。節分、バレンタイン商戦につなげる。

センター試験の受験者にも影響与える今回の
「世界不況」


センター試験の前日、ダイエーの受験生応援コーナーに立ち寄った19歳の男子2人は、お菓子を手に取りながら、「今回の経済危機はあまり実感がないけど、2年ぐらい先には良くなっていてほしい」「まずは、志望の京大と阪大に合格することです」とお互いの気持ちを高め合っていた。


コーナーを担当したのは、入社10年目のドライグロサリー課長代行の高嶋康生さん。三宮駅前店で7年勤めているが、この店がかつて阪神大震災の前線本部だったことは先輩たちから聞いて知っているだけだ。最近、西隣の神戸新聞会館が建て直され、複合商業施設の「ミント神戸」になってダイエーの建物が隠れてしまうといったマイナス面があったが、「相乗効果で、若い人の来店が多くなった」と客層の変化と来店客増を喜ぶ。


センター試験の初日の17日は震度7の激震に見舞われた阪神大震災から14年を迎えた日でもあった。神戸市灘区の六甲台にある神戸大学の各学部も会場となり、早朝から受験生が詰め掛けた。同大学では41人の学生が震災の犠牲となった。正門の階段を上がったところにある「慰霊碑」には、花束がたむけられていた。眼下には、高層マンションが立ち並ぶ美しい街並みと神戸港が朝日に輝いている。


これだけ見れば、14年ですべてが元通りに収まったかに見えるが、本当はそうではない。かつて世界でも10指に数えられた神戸港の貿易額は釜山や上海に大きく離され、20数位にまで落ち込んでいる。ダイエーも500億といわれる震災被害額が再生の芽を摘んだ。


アメリカのサブプライム問題は最初「対岸の火事」でしかなかったが、1年もたたないうちに世界規模の不況につながった。今度は「新型インフルエンザ」の大流行が懸念される。当誌でも3月6日に対策セミナーを開くことを決めた。何事も「備えあれば、憂いなし」だ。


今週の目次




新年社長インタビュー

将来の成長に向け、インフラを本格的に整備
 ライフコーポレーション社長兼COO 岩崎 高治 氏
販促だけでモノは売るな
 ヤオコー会長 川野 幸夫 氏


SJ新店レポート

強力なテナント群が集客、直営売場とのコラボで競合を戦う
 ユニー・ユーストア一里山店
安売りをキーワードにロス削減、セブンプレミアムも品揃え
 ザ・プライス川口店


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

不況時は本部社員も現場で考え話合うことです


商品不況に立ち向かう戦略 テレビ「経済羅針盤」より紹介

イトーヨーカ堂「買い物案内係」設置など価格以外にきめ細かさ出す


MDフラッシュ


今週の業界トピックス

オオゼキ 都内に限らず千葉、神奈川にも出店する意向
イオン 大型店を中心に投資の縮小を計画


新製品情報


スリーエフにトレンドを見る(1)

恵方巻


人事異動


今週の開店情報


企業動向

日清フーズ、家庭用ドライ新商品で15億円の売上計画


食品マーケティング

冷食マーケットの活性化に上期の新商品
 日清フーズ、パスタのバリエーション徹底追求
 味の素冷食「おいしい安心、自社工場」をPR


今週の大店立地法公示速報


交差点

なぜ、オバマなのか



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