旧ユニー柴田店は39年前の開店で、地下1階、地上6階建て、売場面積7,000u超の地域のシンボルSCだったが、環境変化や競合激化もあり、2007年に閉店した。その後、地元からの要請もあり、再びこの地に店舗を建設することになった。
開店の2日前、竣工式後に開いた記者会見でユニーの前村哲路社長は、「(改名に当たり)社内の心の変化をとらえる必要があった。メッセージ性を込めるため、25人のプロジェクトチームを組み、社内の仕組みを一から見直した」と、新シンボル店を開店する意義を強調した。
「生活防衛時代」になると、これまでのこだわり路線を一変、「単なる安売り店」に走るスーパーが多い中で、ユニーは品揃えや品質を維持しながら、お手ごろ価格で、しかも「おもてなしの心」があふれた店舗を目指す。ローコスト経営を維持し、PB比率も食品では12.6%まで高めている。
ピアゴとは、イタリアのPIACEVOLE(ピアチェボーレ=楽しい)とLUOGO(ルオゴ=場所)の合成語だ。「毎日楽しく買い物ができる、身近で心地のいい店」の意味を込めた。「ピアゴ ラ フーズコア」となると、伊・仏・英語の合成で、舌をかみそうな名前になるが、混沌の時代には、ふさわしいのかも。何より、旗振り役の前村社長が「看板と色調も気に入っている」のがいい。
店舗の場所は名鉄常滑線の大同町駅と、一つ先の柴田駅のほぼ中間にある。道を聞いた4〜5人の声は「ユニーがつぶれて、何か別の店ができたみたい」とか、「お寿司屋さんが開店したけど…」と、開店を知らない様子だった。ユニーのチェンジが浸透するのはこれからだ。「Yes,ピアゴ can」は待ったなしだ。
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