≫ウィンドウを閉じる


No.537-2/16

イオンの小型食品DS「アコレ」。
現在、都内で3店展開し実験中(1月27日にオープンした千川店)

No.537号

  小売企業の多くがディスカウントストアに力を入れ始めている。雇用不安、金融不安、政治不信など様々なマイナス要因の影響を受け、消費者の財布の紐は堅く閉じられたままになっているからだ。長引く不景気によって、多くの人々はより単価の安いものを求めてきている。大手では昨年8月と11月に、イトーヨーカ堂が既存店の2店を「ザ・プライス」という食品中心のディスカウントストアに業態転換した。イオンも昨年9月末に小型食品DS「アコレ」1号店を出店し、今年に入って都内に新たに2店オープンして3店体制とした。


イオンリテールは1月27日(火)に「アコレ千川店」(東京都豊島区千早4−40−14)、2月1日(日)に「アコレ平和台1丁目店」(東京都練馬区平和台1−37−15)を立て続けにオープンした。ディスカウントマーケット「アコレ」はイオンが開発した新業態店、売場面積100坪ほどの小型食品ディスカウントストア。1号店は昨年9月30日に平和台駅前店(弊誌2008年10月13日号の新店レポートで掲載)を出店としている。


アコレ1号店を出店した時期は、ちょうどイオングループが総力を結集して埼玉県越谷市に開発した巨大なショッピングセンター「イオンレイクタウン」(グランドオープンは10月2日で、ソフトオープンは9月26日から)のオープニングと重なったため、あまり世間で騒がれることなく静かな船出となった。現在も都内でひっそりと3店を実験中だ。各店とも駐車設備は持っていないが、平和台1丁目店だけは隣の郵便局前にあるコインパークを利用でき、1,500円以上の購入すると30分の駐車補助券を渡す仕組み)。駐輪場も平和台駅前店で10台ほど置けるスペースがある以外はない。3店ともマンション1階部分への居抜き出店で、上の階は居住スペースとなっている。


取扱品目は1,200アイテム。通常のスーパーの約6分の1と極端に絞り込み、イオンのPB「トップバリュ」を300〜400品目品揃えする。生鮮食品も定番に絞って販売し、野菜や果物、牛肉以外の鶏肉や豚肉、刺身、塩干を提供。アウトパックの弁当やおにぎりをレジ近くで陳列する。この他にパン、和日配、牛乳、飲料、酒類、菓子、調味料、日用雑貨品をEDLPで販売。陳列方法の基本は段ボールのまま。チラシによる期間限定の販促は原則行わない。レジは2、3台で、支払いは現金のみ。クレジットカードは利用できない。レジ袋は有料で提供する。


食品DSのビッグ・エーに似ているが、品揃えはさらに少ない。原則24時間営業のビッグ・エーに対して、アコレの営業時間は1号店が7時〜25時、2号店が8時〜24時、3号店が8時〜23時。今後の展開については今のところ未定とイオン側は説明する。


今週の目次




SJトップインタビュー

商品こそすべて 商品調達と安定供給に全力
 CGCグループ代表 堀内 淳弘 氏
 シジシージャパン社長 森田 隆夫 氏


SJ新店レポート

「薄く広い商圏」。ダムのように集客できる場所に出店
 SUCオークワ御所店
人口急増中の住宅地にSMを単独出店
 エコス市川島尻店
国内4店目の業務用会員制ホールセールストア
 メトロ宇都宮店


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 32小澤信夫

ガードマン、警備員は、お客様をご案内・手助けする等、
大切なサービスやおもてなしをする役割だという心がけを


2009年2月期第3四半期決算

GMS業績低下。SM、CVSは堅調。


今週の業界トピックス

イオン ファミリーマートと電子マネーで業務提携
マルナカ 新本社11年にも神戸へ
サラヤ ISO22000取得でグローバル化した「食の安全・安心」をサポート
西鉄ストアとスピナが事業統合


人事異動


今週の開店情報一覧


スリーエフにトレンドを見る (4)

ふるさと漬物


MDフラッシュ


小太郎がゆく水産加工品コンクール


味噌の新需要開拓 液体味噌が本格登場

マルコメが「液みそ」を2品発売


賞味期限と納入期限 本当?楽して売りたい!!

誰が決めたか「3分の1納入期限!」あなたの店は?


企業動向

日粉、安心・安全より美味しく健康を強化、消費不振打開へ・(上)
昭和産業、営業努力が奏功し今期増収増益基調


食品マーケティング

日東ベスト、こだわりの調理冷食
地方特産品を訴求<ギフトショー>


今週の大店立地法公示速報


交差点

国内外に問題山積み



≫ウィンドウを閉じる