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No.538-2/23

いなげや、デジタルサイネージ広告システムを本格導入
(いなげや花小金井駅前店)

No.538号

  いなげやは、店内に設置した多数のディスプレイに広告や地域情報、生活情報をインターネット経由で配信する「デジタルサイネージ」システムを2月末までに30店舗に導入する。2か月の実証実験により店内広告商品が1.5〜3倍売れたことなどから本格導入を決めたもの。デジタルサイネージ時代の幕開けか。


   いなげやが本格的に導入を開始した「デジタルサイネージ広告」。インターネット時代に生まれた新たなインストア広告ツールとして注目されているが、30店での大量導入は日本のスーパーマーケット業界では初。デジタルサイネージは店内の各所に配置したディスプレイに生活情報、地域情報、企業情報、商品広告などをインターネット配信し、商品の購買を促進しようというもの。JR東日本のトレインチャンネルが代表的な成功例といわれ、街頭などでも増えつつある。


  いなげやでは、昨年8月から10月まで花小金井駅前店(東京都小平市)で14台(現在は13台)の中・大型ディスプレイをレジ前、主通路沿いに設置、実証実験を行った。従来の陳列棚での小型ディスプレイでの商品CMでは販売点数増に繋がらなかったのに対し、このシステムでは、ある調味料が通常店舗より3倍の売上を示し、他の商品でも1.5倍以上売れた。こうしたことから、比較的大きな店を中心に30店舗への2月末までの導入を決めたもの。


  このシステムはソニーが開発・運営するもので、いなげやに設置費用は発生しない。流されるコンテンツはソニーの専用チャンネル「ミルとくチャンネル」がメーンになっていて、1クール5分。うち4分は料理レシピ、おでかけ情報、地域の天気予報、洗濯情報、クイズなどの提携情報、30秒が商品広告、30秒がいなげや情報で構成。2週間単位で広告などの内容を変更する。


  「レジ待ちのお客様が良くディスプレイを見られている。主通路などではジーっと見られているお客様は少ないが、ディスプレイが並んでいるのでサーっと見られているようで買上点数増に繋がっている」(新海満司いなげや花小金井駅前店副店長)と評価。  ただ、あるGMSで以前、同様のシステムを導入したところ、商品部の計画と違う商品が投入され、商品部の反対にあって頓挫したという例もあり、同社では広告と販売計画との連動が不可欠と強調している。


今週の目次




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2008年のSC開設件数は前年より17件減り72件に
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関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

不況時、早目の後継者育成には創業者等のバックアップが必要


今週の業界トピックス

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いなげや デジタルサイネージ導入店舗
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人事異動


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


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企業動向

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 12月決算、増収・増益を堅持
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今週の大店立地法公示速報


交差点

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