いなげやが本格的に導入を開始した「デジタルサイネージ広告」。インターネット時代に生まれた新たなインストア広告ツールとして注目されているが、30店での大量導入は日本のスーパーマーケット業界では初。デジタルサイネージは店内の各所に配置したディスプレイに生活情報、地域情報、企業情報、商品広告などをインターネット配信し、商品の購買を促進しようというもの。JR東日本のトレインチャンネルが代表的な成功例といわれ、街頭などでも増えつつある。
いなげやでは、昨年8月から10月まで花小金井駅前店(東京都小平市)で14台(現在は13台)の中・大型ディスプレイをレジ前、主通路沿いに設置、実証実験を行った。従来の陳列棚での小型ディスプレイでの商品CMでは販売点数増に繋がらなかったのに対し、このシステムでは、ある調味料が通常店舗より3倍の売上を示し、他の商品でも1.5倍以上売れた。こうしたことから、比較的大きな店を中心に30店舗への2月末までの導入を決めたもの。
このシステムはソニーが開発・運営するもので、いなげやに設置費用は発生しない。流されるコンテンツはソニーの専用チャンネル「ミルとくチャンネル」がメーンになっていて、1クール5分。うち4分は料理レシピ、おでかけ情報、地域の天気予報、洗濯情報、クイズなどの提携情報、30秒が商品広告、30秒がいなげや情報で構成。2週間単位で広告などの内容を変更する。
「レジ待ちのお客様が良くディスプレイを見られている。主通路などではジーっと見られているお客様は少ないが、ディスプレイが並んでいるのでサーっと見られているようで買上点数増に繋がっている」(新海満司いなげや花小金井駅前店副店長)と評価。 ただ、あるGMSで以前、同様のシステムを導入したところ、商品部の計画と違う商品が投入され、商品部の反対にあって頓挫したという例もあり、同社では広告と販売計画との連動が不可欠と強調している。
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