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No.541-3/16

「新型インフルエンザ」頭の痛い問題だが、対策はこれから

No.541号

  

  アカデミー賞を受賞した「おくりびと」と並んで、邦画で大ヒットしたパニック映画「感染列島」は「新型インフルエンザ」の恐ろしさを鋭く描き出している。誰もが免疫をもたないので、瞬く間に日本中に蔓延する。ほぼ40年を周期に大流行するが、今はカウントダウンの状態で、いつ発生しても不思議ではない。対策を講じているのは上場企業でも3割前後だ。不特定多数の人が買物に来るスーパー業界にとっても店舗閉鎖やテント販売などを伴うだけに、頭の痛い問題だ。本誌が3月6日に開催した「対策セミナー」にも72人が参加するなど、関心の高さをうかがわせていた。

5万枚ものマスクを備蓄、準備は万端だか…


新型インフルエンザがはやった場合に、どんなものを家に備蓄しておいたらいいのか、イオングループの大型店の店頭では、マスクやアルコール除菌剤といった定番商品以外に、フタ付きのゴミ箱やおむつといった商品を陳列、啓もう活動しているが、お客にとってはまだ「対岸の火事」的存在だ


今年は「ひな祭り」に需要が盛り上がるウズラ卵が売れなかった。愛知県豊橋市の大生産地を襲った弱毒性の鳥インフルエンザの発生で、ほとんどのスーパーの売場から、ウズラ卵の姿が消えたからだ。人知れず撤去の知らせもなかったが、関係業界の受けた傷は大きい。


世界的な大流行を水際で抑えるのにはどうすればいいのか、流通業の取っている対応策は何なのか--本誌をはじめ、各地で「新型インフルエンザ対策セミナー」が開催されている。流行時には店舗を閉めて屋外販売、お客との接触も制限されるなど、地震とはまた違った対応策が求められている。


抗インフルエンザの治療薬・タミフルばかり注目されて出番が少なかった粉末吸引薬・リレンザの出番がやってきた。タミフルの効かない耐性を持ったウイルスが増えているためだ。ホイッスルのような形をしたリレンザは、微粒子を気管の奥まで吸い込むことで、ウイルスの活動を封じ込める。


新型インフルエンザのパンデミック=大流行を防ぐのは、何と言っても手洗いとマスクの装着だという。ウイルスを吸い込まない、吐き出さないのがマスクの大きな役目だが、各社が備蓄したため、目下品薄だ。レジの女性が使うというが、10分も掛けると息苦しくなるという。


今週の目次




チェーンストアのエコストア特集(3)

改正省エネ法施行を控えその対応を聞く
 第3回 カスミ
 レジ袋有料化、環境家計簿の普及などお客様、従業員と共にした活動推進へ
 カスミ常務取締役CS企画本部マネジャー兼環境社会貢献部マネジャー 鈴木 信行 氏


SJ新店レポート

開放窓でシズル感溢れるベーカリー
 サミットストア武蔵野緑町店
人に優しいエコストア2号店
 ヨークベニマル日立会瀬店


「ガンバレ」というな(株)島田研究室・代表 島田陽介


今週の業界トピックス

サミット 新商品人気1位にキユーピー「すりおろしオニオンドレッシング」
九九プラス バリューローソンを吸収合併
ドン・キホーテ 上期決算は増収減益
神戸物産 ローソンと合弁で中食事業会社を新設


MDフラッシュ


人事異動


今週の開店情報一覧


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 34小澤信夫

お客様の気持ちを分かってほしい!!
 「お店の代表電話にかけたら15分も待たされた」、
 「途中で切れた」、「折り返しの電話が来ない」


保険事業と小売業


森永乳業09春の戦略 チルド乳製品とアイスクリーム

市場環境に順応してチーズの小容量商品を開発
原材料コストの高騰で消費者の対応強化図るアイスクリーム


食材ノートコラム・21 フキ


企業動向 ヤクルトヘルスフーズ社

キリンHDとの合弁事業解消し自主路線で来月再発足へ


食品マーケティング

菱食、地域性考慮しての総合取り組み チルド、1,000億円販売が目標
日東ベスト、惣菜冷食でイベント対応品も


今週の大店立地法公示速報


交差点

腰パンと臍だしルック



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