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No.544-4/13

稲沢操車場跡地にオープンした巨大「エコストア」

No.544号

  JR東海道本線・名古屋駅から岐阜方面に約10分で稲沢駅に着く。ここは新鶴見、吹田と並ぶ日本3大操車場の一つ、稲沢操車場があったところだ。貨物列車の仕分けの広大な敷地はざっと13万坪。その跡地に3月28日、ユニーが「リーフウォーク稲沢」をオープンした。環境にこだわった本格的な「エコストア」で、年間1,000万人を集客する。

目下の課題は「モゾ ワンダーシティ」対策


愛知県稲沢市はユニーの本社所在地で、新幹線沿いには自前の大型HCや家具店、シネマなどを配したアピタタウンを出店している。こちら、東海道本線沿いでは、ファッションに特化したモール型SCに性格を変えている。


これまで展開してきた「ウォークシリーズ」のモールはアピタと専門店棟が一体だったが、リーフウォーク稲沢では、道を挟んで完全に「2分化」した。互いは解放感があるガラスのブリッジで結ばれている。


これは、専門店と量販店がごっちゃになることで、お互いが埋没してしまって、SCそのものの性格がぼやけてしまう反省から、分ける方向でまとまった。お互いが競合することで、本来の「競合状態」を取り戻す効果があり、店舗の特性が明確に認識される。


周辺の再開発はこれからだ。隣接地には「駅まで5分、名古屋まで最速10分」と大書きされた横断幕を張った大型マンションが建設中だ。モールは、アピタタウンとは5kmの距離だが、すみ分け可能と見る。目下の課題は名古屋市西区に4月21日オープンの1.5倍の規模があるイオンモール「モゾ ワンダーシティ」対策だ。


ガスコージェネレーションシステム、壁面や屋上の緑化、ドライミスト(霧の放射冷却でする局所冷房)の設置、LED照明の採用など“ユニー初”が多く並ぶ本格的なエコストア仕様。稲沢市のレジ袋有料化にも、いち早く応じた。


1年前なら日本一景気のいい街として羨望の的だった中部地方も、自動車産業の業績悪化で、足元は不安が先行している。環境に配慮したさまざまな取り組みも、経済そのものの“エコ化”にはいかんともし難い。地合いの悪さをボヤキたくもなる。


今週の目次




チェーンストアのエコストア特集(6)

改正省エネ法施行を控えその対応を聞く
 第6回 ライフコーポレーション
 店のニーズ対応、雇用維持を前提に環境問題に取り組む
 ライフコーポレーション社会・環境推進部長 奥野 宏 氏


SJ新店レポート

マルエツの総合力を結集したミニSM
 ポロロッカ西早稲田駅前店
自社競合で業績低迷した店をDSに転換
 カスミ・FOOD OFFストッカー石岡東店
操車場跡にお目見えした本格的な環境第一の「エコストア」
 ユニー・アピタ稲沢東店
駅ビル地下食品フロアに生鮮3品のない小型店
 成城石井アトレ目黒店


ハマさんのコーヒーブレーク・61 コラムニスト 浜本經道

健康を損なうものは禁止


今週の業界トピックス

トーホー 昨年8月に持株会社に移行、新中期経営計画で利益優先


人事異動


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


食材ノートコラム・22 サクラ


食品マーケティング

料理冷食のSMバックヤードへの新対策
 マルハニチロ食品・ニチレイフーズ・日東ベスト


今週の大店立地法公示速報


交差点

毎朝届く「紅子さんの商魂」



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