50年前の世の中がどんな感じだったのか、振り返ってみたい。表紙写真の関西スーパー川西店がオープンした4月10日は、皇太子・妃殿下のご結婚の日でもあった。馬車に乗ったお二人を53万人もの人が沿道に並んだ。パレードの中継を見るために、14型の白黒テレビが爆発的に売れた時代でもあった。
「もはや、戦後ではない」--池田勇人首相が「所得倍増計画」を打ち出した。みんな半信半疑だったが、高度成長の波に乗って、本当に実現した。セルフサービスの店舗が雨後のタケノコのように、次から次へと生まれ「スーと出来て、パーと消える」と揶揄(やゆ)されたのもこの頃のことだった。
和歌山県を地盤とするオークワが新宮市に県下初のセルフ式スーパー「主婦の店新宮店」を開店したのは、1979年(昭和34年)3月。大桑?嗣会長は17日、創立50周年の「感謝の集い」の中で、苦難を乗り越えて成長した歴史を振り返った。12月に創業50年を迎える関西スーパーは記念セールを先行、小型店のお手本になる川西店を開店させた。
一方で、日本を代表する流通業になったイオングループ。18日、大阪・守口市のジャスコ大日店では、トップバリュの低価格版「ベストプライス by トップバリュ」の第1弾を発売した。プレーンヨーグルト450g98円、食パン5〜6枚切り88円、ポーク&チキンウインナー300g298円、ちくわ4本78円、衣料用洗剤1s148円、1品ずつ買っても710円という安さだ。食べた感想は「これなら、いける!」
この50年で消費生活のメインを担う存在となったスーパー業界だが、店舗と商品、それにかかわる人材をどう育成するかなど、課題は多い。今後はどう歩んで行くのか、創刊11年を迎えた業界ウォッチャーとしての本誌もまた新たな歴史を刻むことになる。
第2次蛻変でローコスト経営を徹底
フードマーケットは本部主導型に転換
カスミ社長 小M 裕正 氏
低価格政策を積極的に売場で打ち出す
ベルク川口差間店
地下食品売場内にザ・ガーデンが初出店
イトーヨーカドー武蔵小金井店
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サークルKサンクス 振る、混ぜる新スタイルのサラダを発売
「1頭丸ごと商品化」の確立が差別商品開発の原点
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