ジャスコ出雲パラオ店は2002年10月、経営破たんしたマイカルの出雲サティの跡を引き継いだが、売上は伸び悩んだ。消費の低迷や競合激化、それに建物の老朽化も手伝って、イオンの不振店リストに挙げられ、閉店に至った。
同商業施設には地元の共同店舗「パラオ」が併設されているので、後釜の店舗を早く見付ける必要があった。結果は、九州を本拠として関東、関西、それに北海道にも進出しているディスカウント大手の「トライアル」が名乗りを挙げた。島根県でトライアルが後継店舗になるのは、04年に閉店したジャスコ浜田店に次いで2店目。
市の中心部、出雲市役所東隣の今市町。山陰地方を日本海沿いに縦貫する国道9号線に面しているトライアル出雲店の店舗を一回りした。ジャスコ時代の什器をほとんど使い回して、ローコストを実現。鮮魚は地元の業者をテナント導入している。大社産のブリのほか、にぎり寿司298円などを提供、人気を呼んでいる。
1階入口の焼き立てパンコーナー。1日7〜8回焼き上がるホテルブレッドは1斤298円というお値打ち品。1日200本はコンスタントに出る。1個69円のメロンパンとともに、早くも固定ファンを獲得したようだ。2階では、298円のワイシャツが超ディスカウントを象徴する。「中学の子どもに着せてよかったら、次はお父さんにも(笑)」という主婦もいた。
人口146,000人弱の地方小都市で、大型店が何店舗も共存できないと思うが、出雲市では08年6月、同市大塚町に「ゆめタウン出雲」もオープンしている。トライアルの先にあるJA系のラピタ、3kmにもう1店舗あるジャスコ出雲店。この4店舗が文字通り、四つに組んで、火花を散らして戦うことになった。神代の時代から続く出雲で、これからどんな「大型店神話」が生まれるのだろうか。
感染症・食中毒の警戒情報
実際に役立つ「行動計画」を。弱毒性の今こそ、絶好のチャンス
売上トップは4,630億円のライフ
経常利益の第1位は131億円のヨークベニマルに
5つの反省を踏まえてGMSのあり方を問い直した「判断基準店舗」
ジャスコワンダーシティ店
高鮮度宣言で小額割引き徹底する200坪駅前SM
東武ストア我孫子店
百貨店の酒売場とコラボした新業態店
明治屋新宿西口ストアー
権限委譲とマンパワーマネジメントが成功か没落の成否を分ける
カワチ薬品 出店コストが嵩み減益に
スーパーバリュー SM事業が牽引し、4年連続の増収増益に
10月の雪乳・日本MC経営統合で3社軸に新たな展開へ
一部自治体で濫発されるプレミアム商品券
Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.