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No.555-7/6

ユニー、イズミヤ、フジ共通の新PB、
8月中旬から販売スタート

No.555号

  8月21日(金)から、ユニー、イズミヤ、フジの3社共通の新PB商品が販売開始される。ブランド名は「Style ONE(スタイルワン)」。食品から住居関連品、衣料品までの生活必需品を低価格で提供する商品作りを目指す。3社が力を合わせることでイオンのPB「トップバリュ」やセブン&アイホールディングスの「セブンプレミアム」といった大手小売のPBに対抗するのが目的の一つ。3社は共通PBの販売以外にも、NBの共同販促、季節催事商品及び包装資材の共同調達も計画する。将来の3社合併についてはきっぱりと否定した。

3社共通の新PBが誕生


  不況の影響で小売各社が低価格PBに力を入れている。大手ではイオンの「トップバリュ」と「ベストプライスbyトップバリュ」が急拡大。セブン&アイホールディングスも最近「セブンプレミアム」と「ザ・プライス」の2ブランドで展開を始めた。西友はウォルマート仕様の「グレートバリュー」を販売。共同仕入機構のPBではシジシージャパンの「CGC」、ニチリウの「くらしモア」、八社会の「Xマーク」、コプロの「生活良好」などがある。


  日本の小売業ではダイエーと生協が他社に先駆けて1960年代にPBを開発したが、一時は隆盛を極めたダイエーのセービングも姿を消し、生協のコープ商品は餃子食中毒事件の影響を受けて大きくイメージをダウンさせている。


  8月21日からユニーとイズミヤ、フジの3社共通で販売開始する新PB「スタイルワン」は、「トップバリュ」や「セブンプレミアム」のように低価格で品質重視のブランドで、日常生活に欠かせない買い回り頻度の高い商品で構成する。ユニーは既存のPBとして「eプライス」、イズミヤは「グッド・アイチャレンジ」、フジは「くらしのモルト」を販売してきたが、3社とも今後1年ぐらいかけて「スタイルワン」に切り替えていく計画。


  「スタイルワン」はNB同等品の3〜5割安の売価設定。当初は食品90、住関品10の計100品目を販売し、初年度は年間売上100億円を目指す。衣料品も来春を目処に発売開始。2年後には全体で400品目・400億円の年間売上高を目標とする。PB戦略については単独企業で大手に対抗するのは難しいと判断。3社とも展開エリアで競合関係にはなく企業風土も似通っていることが、共通のPB開発へと結びついた。新PBは製造者名を併記し、価格は3社とも基本的に統一する。商品開発は各社持ち回りで進め、PBのための共通の事業会社は設立しない。和日配や和風調味料、和菓子については各社独自で「スタイルワン」を開発する。


  3社合わせた年間売上高は食品で8,300億円、住関品と衣料品で各2,300億円の規模があるが、3社の合併については否定し、今後もそれぞれ独立した経営を続けながら連合していく。


今週の目次




新 激戦地 ストアシーイングMAP1

滋賀県 琵琶湖南部周辺


SJトップインタビュー

ディスカウントの波に逆行、今こそ長期的な経営視点が必要
 成城石井社長 大久保 恒夫 氏


SJ新店レポート

700m離れたS&Bで機能を充足化
 いなげや府中浅間町店
千葉市に初進出、創業50周年迎え新PB投入
 ベイシアスーパーセンターちば古市場店


アメリカン・ビーフ&ポーク

試食販売スキルアップ プロモーション


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 41小澤信夫

◎躾・教育・訓練


地場スーパーの地域戦略 平塚市・しまむらストアー

キメ細かさ&積極さでローカルの激戦を生きる
 循環型農業・惣菜会社と共同物流センター設立で競合に対応


チェーンストア・コンビニ5月度販売概況

新型インフル発生で備蓄用食品、マスクなどに特需
SCダブルパンチ、コンビニ13か月連続プラス、SM若干上向く


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


業界動向

スタート1ヵ月、CVSの医薬品販売現状は課題山積


食品マーケティング

フジッコが「カスピ海ヨーグルト」でフォーラム開催
 「健康と長寿の秘密」を家森教授が追求
惣菜市場規模’08年は8兆23百億円か?日本惣菜協会


今週の大店立地法公示速報


交差点

注目の当日入荷品のみ正札販売



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