「のどごし」はビールの枕言葉だが、「のど元」は過ぎれば忘れ去られて行くことを意味する。5月にあれほど大騒ぎになった「新型インフルエンザ」だが、高温多湿の夏場は一休み――秋口までは安心。というのは大間違いで、今もどんどん感染者は増え、7月末時点で4,000人を超えた。重症化の兆しもある。ちっとも「のど元」は過ぎていない。選挙に関心が行ってしまい、マスコミ報道されないことも“沈静化”に輪をかけている。
神戸の高校を実地調査した砂川研究官は「大規模な学校閉鎖が行われなかったら、もっと流行は増えていた。(スーパーなど)不特定多数の人が集まるところでは感染が爆発的に広がりやすい」と秋口に向けて警鐘を乱打する。「正しい情報を収集し、頭を柔軟にして取り組み、漠然とした不安を払拭することが大事だ」という。
染谷氏は、「フロントランナーにはならないが、周辺の情報をきちんと収集し、風評被害などを受けないように体制整備をしている。マスクが欠品すると営業継続ができなくなる。売場で食品の加工に当たる従業員のために、13週間分のサージカルマスクの備蓄は不可欠。店舗以外の本部社員などは8週間分確保する」と具体的だ。アルコール消毒剤もきっちり確保している。
弱毒性とされたことで軽いものと見られがちだが、感染力は強く砂川研究官は「WHOでも普通レベルとしている」と楽観視しない。季節性インフルエンザと重なって“爆発的流行”が起こればどうなるか。新型のウイルスは、スーパーの存在価値を根底から問うている。
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大塚製薬と大塚ベバレジ
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'健康食'かまぼこ製品の展示デモ
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