「ヒントを売る」。時代とともに進化を続ける東急ハンズはヒント・マーケットという発想の売場を創出。今年改装した渋谷店で6月から、新宿店では9月から展開開始したが、今後は全店で順次切り替えていく計画だ。
「東急ハンズ新宿店」は新宿島屋の核テナントとして、1996年10月にオープンした店。現在は地上2階〜8階までの7フロアで展開し、店舗面積9,958uと自社最大規模を誇る。新宿駅南口という恵まれた立地から物凄い集客力があるが、9月4日にヒント・マーケットというコンセプトで改装オープン。同店の出入口がある2階のイベントスペースにヒント・スペースを設置し、シーズンごとにハンズならでは、の商品訴求を行う。9月末まではダンボール製の巨大なやぐらや家具を展示・販売する「ヒントDEダンボール」を開催し、来店客の目を惹きつけている。もちろん2階以外の至るところにも古材やハンドメイキング、言葉、花で装うマイスタイルウェディングなど各フロアに合わせたヒント・スペースを期間限定で設けている。
最近、ネット販売を利用する人が増えてきている。リアル店同士の競争だけでなく、バーチャルなショップとも戦わなければいけない現状がある。食品以外の全ての素材を扱う東急ハンズは「全フロアが何かを作りたい人、はじめたい人にとっての『きっかけ売場』」として、今回ヒント・マーケットを打ち出した。新しい売場は「『何だかわからないものに出会えるかもしれないから行く』…な発見買いのヨロコビがあふれている」店を目指す。
今のあなたにとってのヒント・マーケットとは、ヒント・スタッフと位置付けられたフロアスタッフが、一人ひとりのお客の買物に対するコンサルティングサービスを強化した売場のこと。生鮮食品を中心に日常性の強い商品を扱う食品スーパーにもヒント・マーケットの発想は必要ではないだろうか。
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