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No.565-9/21

成城石井が奈良・西大寺に初進出。
無料の「駅入場証」発行サービスも

No.565号

  大阪と京都から特急で約30分。線路が平面でクロスする近鉄・大和西大寺駅は乗り換え客を含め1日11万5,000人の利用客がある橋上ターミナル駅だ。この駅のホームの西側をまたぐ形で、26店舗の駅ナカショップを集めた「タイムズプレイス西大寺」が9月11日オープン、高品質スーパーで知られる成城石井の大和西大寺店も奈良県に初進出した。売場面積は約170u。ディスカウント店舗全盛の中で、一味違う輸入食品やこだわりの商品を求めるお客でにぎわった。駅員に申し出れば150円の入場券の代わりに「駅入場証」で改札を通ることができ、買い物を楽しめる。これは半年間の期間限定サービスだ。

古都の駅ナカに「成城」の香りを


  「Time’s Place Saidaiji」は天井を4.2mと高くし、外光も採り入れた明るさで、これまでにない上質で開放的なショッピングモールを目指す。同駅の橋上コンコース部分はもともと1,700uあったが、主に乗り換え客が行き交うだけのスペースだった。今回は西側部分の複数のホームをまたぐ形で駅ビルを1,800u増設し、デパ地下並みの店舗を集めた。


  テナントは成城石井、ベーカリーカフェ、ドラッグの大型店舗のほか、スイーツ、惣菜、奈良の3つのコンセプトで構成、合わせて26店が営業している。奈良県初出店が2店、駅ナカに初めてお目見えする店舗が12店もあるフレッシュさがウリだ。


  これまで通勤通学客がせわしげに行き交っていたコンコースに、いきなりデパ地下をしのぐスペースが展開。観光地でありながら土産物をまとまって買ったり、ゆっくりくつろげるスペースが少なかった同駅の駅機能を倍加させる施設として期待が高まる。


  地酒メーカーの立ち飲みショップもあって、駅には珍しいホテル並みのトイレも用意された。西側の線路の真上にオープンした展望デッキ。奈良線と京都・橿原線が平面交差するだけに、ひっきりなしに電車が行き交い、鉄道ファンならずとも時間が経つのを忘れるほど。


  関西では主に阪急電車の駅構内に出店している成城石井だが、近鉄とは大阪上本町駅に続く2店舗目のFC出店だ。安価なPBが幅を利かせる店舗が多い中、こだわりの品の数々は逆に新鮮だ。来年は同駅の東一帯に広がる平城宮跡で来年催される「平城遷都1300年祭」の玄関口になる大和西大寺駅。持ち家比率が高く、所得水準の高い沿線を含む立地だけに、知名度の浸透がカギとなりそうだ。


今週の目次




SJ新店レポート

ヤオコーとの接近戦がスタート
 ベルク東所沢店
開発中の新興住宅地の一角、千葉県野田市に初出店
 ベイシアスーパーセンター野田さくらの里店
奈良に初めて出店。提供するのは「オリジナル商品」
 成城石井・大和西大寺店
住宅立地の300坪都市型SMの実験店
 イオンマックスバリュエクスプレス北烏山店


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 46小澤信夫

感動・感激編


今週の業界トピックス

アークス 札幌東急ストアの全株式を取得、総年商3,000億円を突破へ
西友 低価格なGeorge子供服のラインナップを拡充


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


大塚食品

ボンカレー新プロジェクトにタレント関根勤さんを迎え始動


栄養食品2種、秋の新商品発売

大塚製薬、9月29日に発売


梅酒〜焼酎の新商品

秋の酒類売場への提案商品


企業動向

ヤクルト本社、新食感のデザートタイプも西日本で発売


食品マーケティング

惣菜向け調理冷食、和風にフォローの風=下=
 マルハニチロ食品、アクリフーズ、日東ベスト、加ト吉など


今週の大店立地法公示速報


交差点

シルバーウィークを勝ちとろう



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