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No.568-10/19

カーシェアリング、コンビニでもスタート
(スリーエフ川崎宮前平店)

No.568号

  1台の車を複数の人たちでシェア(共有)するカーシェアリング。月極め駐車場、マンションなどを中心に利用者が広がっているが、コンビニ初のサービス拠点として10月1日からスリーエフとミニストップの5店舗でサービスが始まった。環境、経済性の観点から拡大するカーシェアリング。コンビニが新たな拠点となるか注目される。

駅から500m以上がCVSのカーシェア適地


  「駐車場の空きスペースの活用、来店頻度のアップ、環境負荷の削減が狙い」−ミニストップと共にコンビニで初めてカーシェアリングサービスを開始したスリーエフの物流課橋本和彦氏。スリーエフでは10月1日から神奈川県内の川崎宮前平店、王禅寺店、都筑牛久保店の3店で開始した。駐車場の1台分をカーシェアリング車両の専用スペースに充てる。


  カーシェアリングの運営は日本カーシェアリングが全て行い、コンビニは駐車スペースの提供と利用料金の収納代行を行うだけ。会員募集から利用説明、トラブルなどの対応を含め、実務上の運用は同社のコールセンターなどを通して行うシステム。利用者はケータイないしパソコンで予約し、会員カードでドアロックを解除、コンビニのレジで現金決済する。費用は入会金と時間単位での利用料のみ。「車を所有すればガソリン代、駐車場代、保険などの維持費が月間5〜6万円掛かるが、カーシェアリングなら必要な時間だけの利用料で済み経済的」(日本カーシェアリング)。


  コンビニでの利用者数は20〜30人で1台を見込む。カーシェアリングのコンビニ適地としては、駅から500m以上離れていること、集合住宅が多い人口密集地であること、駐車場が5台以上で空きスペースがあることなどを挙げている。スリーエフの3店も2店舗がマンション1階店舗で、住人にとってはマイカー替りに使うことも可能な立地。


  日本の場合、カーシェアリング市場はまだ草創期。2009年7月現在で利用者数7,000人といわれ、毎年2,000人ずつ増えている。最大の先進国はスイスで人口比1%あり、アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリスなどが0.1%。業界では日本でも当面0.1%に当たる13万人までは増えると見ている。スリーエフで全体の2〜3割の店舗が可能立地としており、コンビニのサービス拠点化でカーシェアリングが一挙に増える可能性もある。


今週の目次




清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・3

「食糧を持ってきたら何でも売れるな」


流通羅針盤


SJチェーンストアの危機管理シリーズU(8)

リスク管理とマスコミ対応
 新型インフル集団感染を想定
 「マスコミ対応」は真正面から


SJ新店レポート

シンプル&コンパクト実現する白を基調にした駅前SM
 スズキヤ磯子店
人口密集地だが、難しい立地。業態変え「再チャレンジ」
 まるとく市場・南住吉店
新宿店に次ぐ売上を目指す、24時間営業の総合DS
 ドン・キホーテ中目黒本店


食材ノートコラム・28 カキ


今週の業界トピックス

ニトリ第2四半期決算は値下げ効果が奏功し絶好調
しまむら死角なし。打つ手が当り、増収増益確保。下期も明るい見通し
日本FC協会FC本部と加盟店のよりよい関係のあり方研究会発足
パルコ景況悪化の影響受け売上7%減


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


企業動向


新雪印メグミルク、2012年度までに合併し新たな企業像構築


食品マーケティング

惣菜売場の新メニュー提案
 マルハニチロ食品が和惣菜を訴求
水産練り製品から乾物の新しいデモ
 フジッコ「佃煮昆布」を再考する


今週の大店立地法公示速報


交差点

ふ菓子人気?



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