セブン&アイ・ホールディングスがグループの総力を結集して、そごう・西武の再生に乗り出している。佐野和義社長体制の時には否定的だったグループの連携強化が加速度的に進む。その象徴的な事象の1つとして、西武渋谷店にセルフサービス方式主体の食品スーパー「ザ・ガーデンプラス」が10月23日リニュアルオープンした。
リニューアルに際して渋谷地区の顧客にアンケートを実施したところ「日常の食事を賄う食品を売るところが少なく不便」という声が多く寄せられた。都心とはいえJR渋谷駅西北側には多くの居住者がいる。「この人々の日常生活に寄与することで、馬鹿にならない需要が見込める」(ヨークベニマル大高善興社長)。日常生活に貢献することを最も重視したレイアウト、提供方法、品揃えについてはグループの英知を結集して、作り上げた。ザ・ガーデンプラス渋谷には精肉、青果部門にイトーヨーカ堂、惣菜、日配部門にヨークベニマルより人材を派遣。それぞれのノウハウを日々の実務を通じて伝授していく方針だ。
西武池袋店に続き、クロッサリー、菓子、デイリー部門にはセブン&アイのPB品「セブンプレミアム」が数多く導入され、セブンプレミアムの約半分のアイテムを導入している(イトーヨーカ堂竹田利明取締役商品本部長)。オープン記念セールということもあると思うが、とにかく、商品は安い。大根98円、キャベツ98円、生さんま98円、天然生するめ100円、若鶏手羽先15円など、スーパーの特売価格の商品がずらり並ぶ。イタリアンを強化テーマにチーズ、パスタ、パン、精肉、野菜、鮮魚などイタリア料理に必要なアイテムを揃えて差別化を図っている。専門店ゾーンもイタリアンテイストを中心にベーカリー、スイーツ、ジェラードなど百貨店初の専門店を配置、贈答品のショップも厳選して残した。
今回の新フォーマットについて、お客様の声の収集をベースに様々な形での課題検証や修正を繰り返し、「新食品売場モデル」を構築する。その後、そごう・西武の全店へ伝播する。
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