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No.571-11/9

店舗デザイン一新し首都圏・東北で攻勢かける
セブン&アイのSMセクター(ヨークベニマル堤下店)

No.571号

  セブン&アイ・ホールディングスのSMセクターを構成するヨークベニマル、ヨークマートはこのほど、店舗デザインを一新し、ヨークベニマル堤下店(郡山市)、ヨークマート東道野辺店(鎌ヶ谷市)を新デザインで開店した。両社はセブン&アイの完全子会社として、経営統合を進めていて、商品コード、情報システム、店舗開発などはすでに共通化している。来年3月1日からは本部機能をヨークベニマルに一本化しヨークマートは営業本部に機能特化、統合のシナジー効果とスケールメリットを追及する。

出店でコストダウンの戦略明確に


  ヨークベニマル、ヨークマート、それにシェルガーデンを加えたセブン&アイ・ホールディングスのSMセクターのエリア別事業戦略が着実に進行しているようだ。


  まず、3ヵ年計画で取り組んでいるヨークベニマルとヨークマートの本部機能の統合は店舗開発・設計、商品コード、情報システムなどで先行、人事交流による風土の共通化なども進み、ヨークマートの経常利益率は3%にまで回復してきている。来年3月には本部の組織・機能を完全に統合し、ヨークマートは営業に専念できる体制になる。そうすることにより「ヨークマートは早い段階で経常利益率4%を出せるようにする」(大高善興ヨークベニマル社長)考えだ。


  今回の店舗デザインの一新と両社共有化は統合へ向けての象徴だが、ヨークマートとしても収益の出るフォーマットが出来つつあることから、来期はヨークベニマルで12店、ヨークマートで4〜5店の積極出店を計画する。ヨークベニマルでは300店までのキャパシティを持つ情報システムを構築していて、「出店をし続けることによって販管費を下げる」(大高社長)戦略を展開する。ただ、東北と首都圏では土地代、人件費、客層など「コスト構造とマーチャンダイジングが違う」ことから、合併はしないで「各社で顧客満足と利益の出せるフォーマットを作り」、それぞれが事業会社として運営する方針。


  先ごろ、西武百貨店渋谷店に出店したシェルガーデンはベーシックにワンランクアップ商品を加えた都市型SMの実験店と位置づけていて、今後、都内23区内ではシェルガーデンで展開する構想だ。東北はヨークベニマル、首都圏3県はヨークマート、23区内はシェルガーデンというセブン&アイのスーパーマーケット戦略がかなり明確になってきている。


今週の目次




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チェーンストア・コンビニ9月度販売概況

6月からの厳しさ続く、全業態全社で既存店割れ
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今週の業界トピックス

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日本調理師協会 惣菜・デリカセミナーを11月24日・25日開催
関西スーパーマーケット 「コープこうべ」の牙城で再挑戦するネットスーパー


ハマさんのコーヒーブレーク・68 コラムニスト 浜本經道

格差拡大の元兇


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


企業動向

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クレーム・トラブル対応と解決のコツ 49小澤信夫

◎感動・感激編


特集 ペットフードの現状と課題

メーカーとSMの戦略を探る
 メーカー、プレミアム・老齢・健康強化で市場活性化
いなばペットフードの戦略
 タイに拠点「ドライ市場」に本格参入
飼育トレンドに対応するヤオコー
 適正な規模と分かりやすさ重視


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・6

怖いもの知らずで出掛けた「海軍警備府」


食材ノート・29 カブ


今週の大店立地法公示速報


交差点

経営問題は早期解決が一番



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