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No.575-12/7

「やられたらやり返す」。2年間で2度目の大型改装で、
競合店に不屈の闘志で臨む(MEGAドン・キホーテ三郷店)

No.575号

  「MEGAドン・キホーテ三郷店」の再リニューアルは、新たに登場した「ららぽーと新三郷」を強く意識したものになっている。新SC内で営業するコストコに対抗して、業務用、箱買い、シェア買いに対応した大容量サイズ商品の強化・充実。イトーヨーカ堂に対しては“安さ”と“山積み陳列”と“買物をするわくわく感”を演出することで差別化を図る。直営の惣菜売場でも消費者心理をかき立て、販売につなげる試みがある。和・洋・中華惣菜を顧客の好みで自由に選択し、パックに詰め放題で提供している。おかずは248円、398円、598円、弁当は498円、698円、980円のそれぞれ3つのパックが設置されている。今、はやりの低価格弁当とは一線を画した提案だ。

「ららぽーと新三郷」対策の再リニューアル


  長崎屋が運営するMEGAドン・キホーテ(以下、メガドンキ)三郷店は11月28日(土)に2度目のリニューアルを実施した。地下1階の食品売場にドン・キホーテグループが総力を挙げて進めている個人商店の独立・開業支援プロジェクト「熱血商店街」の関東地区第1号店をオープンさせた。


  やる気のある個人商店を募り、各種選考過程を経て、8事業者を選んだ。地場の八百屋2軒、九州・沖縄特産の家庭料理ほか3軒、手造り惣菜・韓国惣菜・中華惣菜3軒とバラエティに富んだショップが揃い、食品売場のアクセントになっている。小売が初めての惣菜店もあり、ビジュアル面でやや物足りない部分もある。ドンキのエントリー推進部による指導が必要だ。オープン初日ということもあるが、個人事業主及び従業員の活気あふれる掛け声や呼び込みなど、メガドンキ食品売場との相乗効果は期待できる。


  増床後の食品売場は約3,300uとなり、メガドンキ23店中で北鴻巣店、函館店と並ぶ同社最大級の規模となる。売場構成はグロサリーで約半分の1,600uを使用。酒類、菓子類では他社を圧倒する。生鮮3品、惣菜、デイリーも1品大量陳列で圧倒的なボリューム感を打ち出している。食品の取り扱いアイテムは8,422。「熱血商店街」売場は8事業合計で300uの規模。


  長崎屋からメガドンキへの業態転換で食品売場を直営化、前年比200%を超える売上を確保したが、今年9月17日にオープンした「ららぽーと新三郷」の影響を受けて、売上が減少した。特に食品は食品館イトーヨーカドーららぽーと新三郷店の出店によって瞬間風速で20%、平時では10%の影響を受けている。今回の改装では、低価格、ボリューム感、イベント性を強化して、旧来以上の売上に押し上げる狙いがある。どこまで効果を発揮できるか、注目したい。


今週の目次




SJ決算レポート(SM篇)2010年1・2・3・4月期中間決算

42社トータルで増収減益
 増収増益企業7社。減収減益は10社に


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 51小澤信夫

◎感動・感激編


SJ新店レポート

CSCの核店舗として、千産千消を強化したエコストア
 マックスバリュ木更津請西店


チェーンストア・コンビニ10月度販売概況

月ごとに厳しさ増す、平均既存店売上93%〜95%
 生活防衛意識さらに強く、GMSの衣料品1〜2割減


今週の業界トピックス

AGF味の素ゼネラルフーヅ社 スティックコーヒー市場が180億円に成長
ヤクルト本社 09年上期業績は減収・営業増益
日本セルフ・サービス協会 スーパーマーケット・トレードショーの発表会開催


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


商品発掘力と企業戦略 40周年を迎えた日本緑茶センター

ハーブティーを薬でなく「嗜好飲料」に育てた功績
 日本で無名の商品を導入、差別化商品として提案を続ける


企業動向

KGC、店舗減少基調の歯止めに本腰入れる 国分と連携強化


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・10

蓮舫のお父さんから「台湾パイン缶」買う


今週の大店立地法公示速報


交差点

1Q84



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