スーパーマーケット・トレードショーの第1回はセルフサービスフェアの名前で開催された。東京・大手町にあった東京都立産業会館で行われた。昭和39年のことだから、この当時を知る人は少ない。主催する(社)日本セルフ・サービス協会にも当時を知る人は誰も残っていない。
まさに「スーパーの祭典」にふさわしい大変な賑わいだった。その後、会場は有明の東京ビッグサイトに移り、25回目から今の「スーパーマーケット・トレードショー」になった。当時はメーカーも大手企業が大きなブースを構え、派手なデモンストレーションで会場を飾った。しかし、見る側に実はなかった。
途中から参加したふるさと食品フェアがフーデックスに移った後、協会の要請で入れ替わり参加したのが、「五味商店こだわり食品コーナー」。10年前のことだが、これが売上の低迷に陥ったスーパーの目に留まり、差別化商品として脚光を浴びた。以後、会を重ねるごとにトレードショーの人気ブースとなり、「こだわり」という言葉も業界に広まって、店頭の活性化に大きく貢献してきた。こうした中で流通業界は競争激化、価格競争が激しさを増し、差別化商材としての「こだわり・上質化商品」が注目を浴び、トレードショーにも国分の開発・発掘商品や洋のこだわりイタリアンフーズを始め後続が増え、トレードショーが人気を呼ぶようになっていった。
昨今は世人呼んで「デフレスパイラル」。心なき一部小売企業によって安売り競争は一段とエスカレートしているが、人類の幸せはこの歯止めと打破にある。そうした中で、上質、差別化に力を注ぐ商品が一堂に集まる、このチャンスは見逃せない。バイヤーにとってはまさに開発、発掘の時なのである。
価格対応しながら特徴ある店作り
八百半フードセンター・ヤオハン宇都宮店
閉鎖したHCに居抜きで移転
FOOD OFF ストッカー 牛久ししこ店
<総論>SM・トレードショーで宝探し
売る極意は「商品を探し雰囲気と仕掛けを作ること」
@国分に聞く「新・開発発掘商品戦略」
デフレ時代の商品開発も考慮し、差別化商品の発掘と提案に注力
A五味商店に聞く「和のこだわり戦略」
原材料などハード面の内容改善と、ソフト面の充実強化を図りたい
Bイタリアンフーズに聞く「洋のこだわり戦略」
短絡的な形だけの上質志向は危険、動きに沿って商品も売場も変えよ
Cこだわりメーカーの商品紹介
コスモ食品 はたけなか製麺 程野商店
Dフリーデンに聞く「豚肉の販売力強化策」
豚肉の位置付けの重要さを知り政策の確立が必要
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