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No.584-2/15

春節で22億人が民族大移動。
「坂の上の金雲」に日本の流通業も動き出す

No.584号

  不況で今年の「バレンタイン商戦」はパッとしなかったが、2月14日は景気が過熱状態の中国では旧正月「春節」で大いに盛り上がった。故郷に帰る人を中心に、延べ22億人が民族大移動したという。3年振りに上海や隣接の蘇州を駆け足で回ったが、どのスーパーや百貨店も赤や金色のPOPや提灯を飾り付け、新年の買い物に出掛ける人、故郷へのお土産を買う人でごった返していた。 13億人もの人たちがより良い生活を夢見て「坂の上の金雲」を目指す。上海万博開催を前に、その勢いは止まりそうにない。日本の食品メーカー、スーパーも“新天地”で腰を据えた商売を展開しつつある。日本で伝えられる以上に、現地は燃えていた。

この目で確かめないと理解できない中国


  四方八方に伸びた東京の営業距離を抜いたとされる上海の地下鉄。人口が多いせいか、いつも混んでいる。5月から始まる「上海万博」の重要な足になる。地上では、中国名物の自転車が減った分、電動バイクが急浮上。マイカーブームで、ベンツに代表される3ナンバーの外車が成功者の足になっている。


  日本では消滅した家楽福(カルフール)は上海中に店舗を拡大し、沃楽瑪(ウォルマート)も大繁盛だ。コンビニは日本勢が元気だ。羅森(ローソン)、全家(ファミリーマート)に続いて、セブン−イレブンも出店を拡大する。日本のスーパーはまだ進出していない。2011年には上海でユニーが出店する予定で、日本人が多く集まる古北地区では、島屋が入る高級デパートビルが建設中だ。上海から中国式新幹線で40分の蘇州では、来年開業する地下鉄に合わせて、イズミヤが駅地下でのSCの工事を進めている。


  ブランド力がある日本の大手NBはすでに拠点を確保、一定のシェアを獲得しているが、中小メーカーや地方の特産品の進出はこれからだ。富裕層が日本の人口ほど存在するからといっても、よく中国を理解しないと痛手を負うだけである。


  上海万博の人気が大阪万博をはるかに凌ぐ入場者1億人を達成でもすれば、進出熱はさらに加速するだろう。国の勢いを肌で感じ取り、これからの日本国内でのビジネスに活かすには、商売が難しいとされる上海は格好の教材を提供してくれるところでもある。「百聞一如不見(百聞は一見にしかず)」−万博までの残された日々が、見学の最適日程だ。


今週の目次




流通羅針盤


歴史を礎に新たなスタート 創業50周年の与野フードセンター

2015年300億円復活目指し今期から積極策図る


SJトップインタビュー

4兆円突破の経済効果の発揮と食糧の安定供給基地づくり推進
 CGCグループ代表 堀内 淳弘 氏
 シジシージャパン代表取締役社長 森田 隆夫 氏


SJ新店レポート

高齢化社会のニーズを担う「医・食・住」の三位一体型スペース
 ユニー・ピアゴ ラ フーズコア黒川店
団地内・他社撤退跡への200坪SM
 さえき希望ヶ丘食品館
神奈川県初進出の業務用登録制ホールセールストア
 メトロ横浜いずみ店


今週の業界トピックス

ドン・キホーテ 今後は居抜き出店に意欲的


セミナー案内


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


2010年の戦略と商品 マルコメが「液みそと調味料」発売

味噌の消費拡大に「飲む」から「食べる」への訴求強化


企業動向

雪印メグミルクG、日本MCと平成22年春期新商品を発表
横沢昭和産業社長、2月の懇談会で具体的な数値明かす


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・19

まず、あちこちのスーパー見て歩く


食品マーケティング

※菱食、2010年ソリューションフェア開幕迫る<2月17日〜18日>
※東洋水産、専門店監修の鉄板焼そばなど全国発売
※テーブルマーク社が子会社のケイエス冷食株を公開買付け


今週の大店立地法公示速報


交差点

本末転倒。当事者は大真面目!



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